どこにいても
□第四話
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ズズズ―と出してもらったお茶を飲む
部屋に通されてから、かれこれ数十分。その間色々考えてみた
まずは物語の進行状況。さっきいた倉庫は見た感じ多分アジト。でも一護がいなかったから今から引き込み?ってとこかな
次はこれからのあたしの生活。住む所はおろか頼れる人もいない…あたしは知っている人ばかりだけどその人達から見れば不審者だよね…帰れる手段も分からないし、そもそも何でここに来たのかすら不明だ
平子さんに会えた嬉しさで忘れてたけど
『よく考えたらヤバイ状況じゃん;ハァどうしよ』
―――――ガラ
「お待たせしました刹那サン」
喜助さんと平子さんがドアを開けて入ってきた。二人が座るとすぐ喜助さんが話し始める
「これからの事なんですが刹那サン、あなたには暫くの間平子さんと行動を共にしてもらいます」
それってやっぱ不審者扱いで見張りも兼ねてって意味だよね;
「それと、あなたは平子サンの事は知ってらっしゃる様ですし、知らない場所で女の子一人では不用心だ。なので、平子サンと一緒に暮らしてもらいます。何か分からない事があれば彼に聞いてください」
『………はい、ってえぇ!』
「騒がしいやっちゃな。心配しなくても襲ったりせぇへんわ」
『いえ、そうではなくて――』
平子さんと暮らすだなんて………
嬉しすぎる!プライベートなんか本でも見た事ないからかなりレアな平子さんが見れるのでは?!
「………あのぉ、刹那サン?」
『は、はい?!』
「今話をした内容は分かって頂けましたか?」
『はい。分かりました』
「それは良かった。ではそういう事で平子サン、お願いしますよ?」
「わぁっとるわ。ほな行くで」
立ち上がりスタスタと歩き始めた平子さんの後を追う
そうだ、喜助さんにお礼いわなきゃ
『お邪魔しました!お茶美味しかったです。あと、その……ありがとうございました』
「いえいえ、アタシは何もしてないですから。では、お気をつけて」
『はい!』
ニッコリ笑う喜助さんに頭を下げて浦原商店を後にした