どこにいても

□第一話
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――――20XX年、とある高校

『はぁ〜ダル〜い』

3時限目の堅苦しい授業を終えた少しの休憩時間、次苦手な教科だったなぁと思いながらダルンと椅子に寄り掛かった

『次頑張ればお昼だし気合い入れてやるか!』
「おっ、珍しい。やる気だしてるじゃん」
『うっさい!』

ちゃかす友達にアッカンベーをする

「そんな事しても可愛くないから」
『可愛くなくていいですよ〜
あたしには“平子真子さん”がいますから!あたしはね――「おいお前ら、授業始まるから無駄話は終わりだぞ」

パコンと出席簿で頭を叩かれた

『っつ――!』
「如月、お前只でさえ成績悪いんだから授業態度だけでも善くしろよ」
『(クッソー!)』

頭を擦り、心の中で悪態をつきながら教科書を開く

『(平子さんが先生だったらこの教科、得意分野になるんだけどなぁ…)』

などと呆けた事を考えながら窓の外を見た

『(わー、すごい青空…
見てるだけで吸い込まれそう)』


こんな日常は正直抜け出したかった。周りを見れば“彼氏ができたぁ!”“大学推薦まであと少ししかないっ!”と騒ぎ立てる人ばかり。
そんな中、あたしは将来何をしたい・やりたいって事があるわけでもない。就職か進学、はたまたフリーターか…今一ピンとこなかったりする。
そんな将来の話をしている人の中には“あたしは彼氏と結婚!”と言い切る友達もいわけで。刹那は彼氏作らないの?と聞かれるけど、これと言ってパッとくる人がいなかったからかれこれ彼氏いない歴何十年…それも最近ハマっている漫画によって更新中。

『(帰ったら48巻読もっと)』

――平子さんに会いに…



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