MAGIC

□単純な君
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「やあ、リドル」

談話室で本を読んでいるリドルに話しかけるなまえ。なぜかリドルの口調を真似しているようだ。

顔を上げたリドルの目に映ったのは、満面の笑みを浮かべたつもりであろうナコだった。ひきつっていて、誰が見ても不自然だとわかるくらいだ。

さっきまで笑顔(?)だったかと思うと見る見るうちにしかめっ面になっては
「…おえっ」
舌を少し出して「げぇー」という顔をした。
…リドルの目の前で。

「失礼だよ、キミ。」

珍しくなまえから話しかけてきたかと思えば、これだ。

リドルは小さくため息をついたあと、「何か用かい?」と聞くと、なまえは「いやー、実はさー」と言いながら、リドルの隣に座る。

「リドルってみんなの前ではいつもニコニコしてるでしょ?あの気持ち悪い笑顔どうやってつくるのかなーって」

悪気は無いのだろう。なまえの顔は真剣だった。


「アバダ―「ちょ、ちょっとォォォ!?」」
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