蒼空の彼方へ

□02:入学式
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ふわぁぁ……
また……あの夢かぁ。


ぐぐぐっと大きく伸びをして朝からジリリッ!とうるさい目覚まし時計を止める


9時までに行かなきゃいけないけど
今の時間は…と、




『えぇええ!?』








8時45分を回った所だった








私は今日から高校生になる


学校は誠凛高校
今年で創立2年目の新設校で当然ながら校舎や関連施設はどれも綺麗。
部活は昨年、男子バスケ部が都内ベスト4まで輝いたらしい


バスケは好き
だけど、なぜだかたまに胸がぎゅうぎゅうと締め付けられる…









始業式も終わり自分達のクラスへ戻った
ギリギリ間に合ったためここに座ってと先生の指示通りに座ったため誰が同じクラスだとかは全然分からなかった。


はぁ…やっと終わったと溜め息をつきながら、始業式が終わって聞いたクラスと番号に座った


「結衣、ギリギリでしたね」


聞き覚えのある声が後ろから聞こえたのでまさか!と思い振り返る


『テツヤ!』


「久しぶりです」


優しく微笑んだ幼なじみ黒子 テツヤ。
水色の髪で影が薄いのが特徴だ


『テツヤと一緒だったんだ、知らなかった』

「僕も驚きました、そういえば今日はもう帰って良いそうですよ」


『え、そうなの?』


よく見ると周りの生徒は支度をして帰っている
何でだろうと首を傾げていると

「誠凛高校の入学式では終礼がない代わりに部活勧誘を盛んにしているそうですよ」

そう言って窓を指差す。外をよく見るとかなりの人が集まっていてがやがやとしている


「僕達も行きましょうか?」


うん、と返事をして軽い荷物を持ちテツヤと教室を後にした
 

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