12/21の日記
23:45
snow
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寒い冬。
夕方から降り始めた雪は私が帰る頃には街を真っ白に染めていた。
大量の書類の山との闘いを終えて、気付いたらもう終電まであと少し。
急いで帰り支度をして駅へと向かう。
疲れ切った身体を引きずってようやく乗り込んだ電車。
やけに静かな車内に無機質な冷たさ。
冷えた身体は温まらず、駅に着いて。
いつも通りに階段を上がり改札を抜ける。
“おかえり。“
その声に俯いていた顔を上げれば。
にっこりと優しい笑顔が私を迎えた。
“ただいま。“
“遅いから心配した。“
帰ろ、と自然と差し出された大きな手をぎゅっと握って歩きだす。
変わらない日常も君が居てくれるだけで幸せになるんだね。
淋しさも悲しさも君がいるから平気だよ。
“ありがとう。“
目と目を合わせて、そう囁けば。
“ありがとう。“
そして優しいキス。
寒い冬、君と一緒に。
っていう妄想しながら帰宅してます。
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