07/22の日記

17:54
零崎さん家の綱吉くん!(5)
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これもまた、昔の御話。


「恭弥」

「・・・なに」

今までの経験から嫌な予感しかしなかったが、無視するわけにもいかなかったので、雲雀は仕方なく返事をした。

「アタシの息子ってことは、いつ狙われてもおかしくねぇ。というより、アタシの息子が弱いなんてアタシが許せねぇ。ということで、実力アップを兼ねてちょっと悪徳マフィア潰してこい」

なんなんだ!ということで、が流行ってるのか!
前もこんな感じで友のところに連れて行かれたんだけど!

こう叫びたかったが、頑張って我慢した。
いや、目の前にいる義母は読心術が使えるので、何の意味もないきがするが。

「じゃ、いってらっしゃーい」

ドガッ

そう言った義母の笑顔を最後に、雲雀の意識は途切れた。


「・・・で、恭弥君イタリアに置き去りにしてきたんですか」

「まぁな!良い修行になるだろ!」

ニヤリと笑う哀川潤に、戯言遣いは深い溜息をついた。
そして、横にいたツナは、むぅと膨れて講義した。

「なんで俺は連れてってくれなかったの!?俺も恭弥さんと一緒に行きたかったぁ!」

うるうると瞳を潤ませたツナに、さすがの哀川潤もダメージを受けたようで・・・。

「悪いツナ。でも、お前にはまだちょっと早いし・・・」

「俺強いから大丈夫です!」

「そういうのはまず人識に勝ってから言いなよ。負けてばっかりだろう?」

「うっ・・・」

自分の母親に尤もなことを言われ、思わず黙るツナ。

「今回は黙って留守番。恭弥君も、綱吉に迎えてもらうの喜んでくれると思うよ?」

「ホントに!?恭弥さん喜んでくれる!?」

目を輝かせたツナの頭を、戯言遣いは優しく撫でる。

「うん。だから今回は大人しく留守番」

「分かった!」

そう言って飛び跳ねるツナを見て、哀川潤は温かい視線を戯言遣いに向ける。

「・・・なんですか?」

「いやぁ、お前も立派なお母さんだなぁと思って」

「・・・ぼくは男なんですが」

「うんうん。人識君が惚れるのも分かるなー」

「話聞いてますか。ていうか、気持ち悪いこと言わないで下さい」

そんな話を2人がしていた頃、雲雀はといえば・・・。

「・・・」

ムスッとしながら悪徳マフィア、エストラーネオファミリーの者を次々とトンファーで倒していく。

たかが子供と油断していたエストラーネオは、もうほぼ壊滅状態だった。

そんな中、雲雀は妙な部屋を見つけた。
そこを除くと、傷を負った子供が。

「大丈夫かい?」

もしかしたら義母の狙いはこの子供達を助ける為だったんじゃあ、と思いながら、ドアを開け、声をかける。

「・・・あなたは?」

子供たちの中で、オッドアイの不思議な髪型をした少年が雲雀に声をかけた。

「雲雀、じゃない。哀川恭弥。君達を助けに来た、かな?」

「はい?」

疑問符を付けられて、少年は雲雀に聞き返した。

「いや、僕はここのファミリーを潰しにきただけだから。結果として君達は助かるけど、助けに来たわけじゃないから」

「・・・・・・」

「そうだ。君達、潤のところに来ればいい。こんなところにいるんだから、帰る場所も無いんだろう?潤なら、居場所を作ってくれるよ」

「・・・本当に?」

「うん」

目の前のこの哀川という少年は噓をついているようにみえない。
そう思った少年は、雲雀に頭を下げた。

「お願いします」




続く。



あとがき

今回もぐっだぐったー。
骸登場回です。
前回と時間空きすぎてしまって、すみません;

今回も、ネタを提供してくださいました、空様、どうもありがとうございます!
少し長くなったのでこの話はまた続きます。
次は、山本たちの話でもかければと思ってます。

ではでは〜



☆コメント☆
[空] 07-22 23:57 削除
お久しぶりです。何事もなかったようでなによりでした。
…やー、恭弥少年ゴメンね(笑)。何故かしら物理的しわ寄せが集中している不思議。でも大丈夫!原作からして公式チートだから!(笑)。
ええと、前回最後にちょこっと書いた悪役設定何ですが、二種類ありまして。
1つは綱吉兄・姉版。この年頃の子供がどれだけ狡猾になれるかより、親の精神的未熟さによって上の子の綱吉へ対する悪感情に引きずられてしまい、自分も次第に疎み始め、ストレスが限界突破したため衝動的に放り出してしまうパターン。これは奈々さんがまだ若い(二十代前半)のに、幼子二人抱えて母子家庭強制状態だと考えるとありな気がします。この展開だと家光さんが父親や夫としてはあいたたですが、大人(社会人)としては少しマシ。奈々さんが綱吉放り出すほど家庭を省みなかった自分を反省し以降改める(多少)も綱吉を探す素振りが見えると爆発する母子をみて躊躇、後に最強通じて個人的に再会するが、綱吉本人も戻りたがらないので現状維持を承認。時折無記名メールで連絡しあう仲に。ボンゴレには内緒。しっているのは口の固いラルのみ。
もう1つは綱吉の双子の場合。これは特殊で、現実から転生パターン。よくある復活大好き逆ハー(又はハーレム)希望のお馬鹿か、または未来に待ち受ける悲劇を自分が変えてやる!な厨二的英雄志望。
単純ですが効果的な演出によって奈々さん取り込まれ、年齢不相応に大人びた面をチラ見せする事で家光さんを陥落。この場合は夫婦揃って後に綱吉関係者にしばかれる。ただ、この双子お間抜けなことに沢田夫妻を上手く扱えたことに慢心してしまい、周囲の人達への対応を怠りました。自分万歳・最優先してくれるよね!だってこんなに優秀でかわいいんだから!を見せたため、逆に引かれて孤立しました。気付かないのは沢田夫妻だけ。お目出度いものです。実際は能力値平均的。ただしきちんと鍛えれば相応に伸びますが、前世知識あるから!とばかりに遊びまくったので体力学力共に実年齢相応レベル。苦労するのはカテキョ様。「家光の話と全く違うじゃねぇか!(怒)」自分の目と調査レポートみて大激怒。黒衣のヒットマンは経験相応に常識的でした。実は最強のメル友。綱吉の事は並中で遭遇してから知ることに。理由を知ってからは基本傍観。何言われても手出しNG。「人類最強と零崎を敵に出来るか」だそうです。
…とか如何でしょうか。では長文失礼致しました。

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