〜月食ノ魔法〜

□マフィアのボスと名探偵
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     標的1 −転校生−



−帝丹小学校−


江戸川コナンが通っている、帝丹小学校1年のクラスでは、
ちょっとした騒ぎが起こっていた。
なぜなら、数分前に、茶髪でショートカットの可愛らしい少女−吉田歩美−が、

「さっき職員室で見たんだけど、今日このクラスに転校生が来るんだって!」

と、言ったからだ。
やっぱり、転校生が来る時は どんな子かなぁ とか気になるものだ。
しかも今回は、

「先生が話してるの聞いたんだけど、その子イタリアから転校してきたんだって!」

そう。イタリアからの転校生なのだ。
外国からの転校生ともなれば、騒ぎになるのも納得できる。
そしてこの2人−灰原哀− −江戸川コナン−も、

「へぇ、イタリアからね」

「珍しいよな。この時期に」
(てゆーか、このクラス転校生多いだろ;)

転校生の事を気にしていた。
そして、もちろんこの3人は、転校生の事を気にしていた。

「歩美ちゃん、転校生って、男の子ですか?女の子ですか?」

「え〜っと、男の子だったよ!」

「男かよ〜」

男だと分かり、少し残念がる元太。
そして、その横で光彦が何かを思いついたように手を叩いた。

「そうだ!その転校生、僕達少年探偵団に入れませんか?」
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