1周年企画小説

□みかん様リクエスト
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(雲雀さん、大丈夫かな・・・)

教室に戻ったツナは、雲雀が心配で授業どころではなかった。
授業をさぼってまで暴力をふるいに行く輩はまずいないとは思うのだが・・・。

(あ〜っ。あのまま応接室にいればよかった!)

雲雀のことを思い授業をまったく聞いていないツナが先生に当てられるのは、あと10秒後のこと。




放課後。


朝の宣言通りツナは応接室に来ていた。
リボーンと共に。

「・・・なんの用だい?赤ん坊」

自分を睨みつけているリボーンに問いかける雲雀。

「・・・獄寺達から聞いた。てめぇ、女子にひでぇ暴行を加えたらしいじゃねぇか。それも逆恨みで」

「だから!雲雀さんはそんなことしてないって言ってるだろ!」

「ツナ、おめぇは黙ってろ」

はなから雲雀がやったと決め付けているリボーンに、ツナが講義するも、黙ってろと睨まれるだけだった。
応接室に行くまでもツナは雲雀の無実を言い続けたのだが、リボーンはまったく聞く耳を持ってくれなかった。

「本日付でてめぇはボンゴレの守護者から解任だ。てめぇみてぇな奴を守護者にはできねぇ。9代目には俺が伝える」

「だからっ!!!」

「うるせぇ。雲雀、もうツナに近づくなよ。悪影響が出るからな。じゃあな。おいツナ、帰るぞ」

「待てよリボーンッ!雲雀さんはっ」

「いいよ、綱吉」

「雲雀さん・・・。すみません。リボーン、全く話聞いてくれなくて・・・」

「君が謝ることないよ。ま、赤ん坊も所詮その程度だったってことでしょ」

「そうですね・・・」

最強を名乗っているヒットマンであるはずが、ただの一般人の噓も見抜けないとは、落ちぶれたものである。

「あぁ、そういえば。今母さんがフランスにいるらしいんだけど、お土産なにがいいって。君と奈々さんの分」

「へぇ、フランスに。今日帰ったら母さんに聞いてみますね。俺も、今日考えるんで」

雲雀の母とツナの母奈々は学生時代からの親友だ。
なので、リボーンや家光は知らないが、雲雀家との付き合いは長いのである。
そして雲雀の母。
彼女は仕事で世界中を飛び回っており、滅多に並盛帰ってくることは無い。
だが、帰ってくると雲雀とツナ、そして奈々に大量のお土産をくれるのだ。

「そう。来月帰ってくるらしいけど、また土産の山だろうね」

「そうですね〜。あっ、明々後日リボーンがイタリアに行って、それにビアンキも着いていっていないんで、久しぶりに家に来ませんか?」

「そうだね。行かせてもらうよ」

「ホントですかっ。じゃあ、母さんに言っておきますね!多分その日の夜はハンバーグです!」

「へぇ、楽しみだね。・・・夜が」

家に行く=お泊り。


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