1周年企画小説

□みかん様リクエスト
3ページ/17ページ

プロローグ


「雲雀さん、今日もかっこいいなぁ〜」

「華恋、また雲雀さん見てるの〜?好きだねぇ、あいかわらず」

窓から外にいる雲雀を眺めているのを見た友人が、華恋に声をかける。

「だってかっこいいじゃん。隣の沢田とは大違い」

雲雀となにやら話しているツナを指差すとそう言った。

「まぁ、かっこいいことは認めるけどね〜」

「怖いって?でも、風紀を守ってるだけじゃん?それに、そのときの雲雀さんもかっこいいよ!」

「はいはい。本当華恋すごいよ。雲雀さんが茶髪の子が好きだからって染めてきたりもするし」

「まぁね〜」

「でも本当、そこまでできる華恋のこと、尊敬するよ。私はそいういうことはしないから」

好きな人の為に髪を染めるとか、ネイルアートをやめるとか、わざと遅刻してみるとか、そういうことは、できないし、しない。

「でも、ゆんゆんは5年間も想いつづけてるんでしょ?そっちのほうがすごいよ〜。それに、絶対脈ありだしね〜」

華恋に“ゆんゆん”と呼ばれた少女は、顔を赤らめて慌てたように言った。

「ち、違うって!ゴホンッ。ま、まぁ、がんばってね。私、約束してるから」

それじゃ、と言って、“ゆんゆん”は立ち去った。

「あ、あいつと帰るのか。い〜な〜。好きな人と一緒に帰れて。・・・思い切って、告白してみようかな〜」

一緒に帰ったり、したいな〜と、外にいる雲雀を見て、華恋は呟いた。


→はじまりは告白で
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ