1周年企画小説
□みかん様リクエスト
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プロローグ
「雲雀さん、今日もかっこいいなぁ〜」
「華恋、また雲雀さん見てるの〜?好きだねぇ、あいかわらず」
窓から外にいる雲雀を眺めているのを見た友人が、華恋に声をかける。
「だってかっこいいじゃん。隣の沢田とは大違い」
雲雀となにやら話しているツナを指差すとそう言った。
「まぁ、かっこいいことは認めるけどね〜」
「怖いって?でも、風紀を守ってるだけじゃん?それに、そのときの雲雀さんもかっこいいよ!」
「はいはい。本当華恋すごいよ。雲雀さんが茶髪の子が好きだからって染めてきたりもするし」
「まぁね〜」
「でも本当、そこまでできる華恋のこと、尊敬するよ。私はそいういうことはしないから」
好きな人の為に髪を染めるとか、ネイルアートをやめるとか、わざと遅刻してみるとか、そういうことは、できないし、しない。
「でも、ゆんゆんは5年間も想いつづけてるんでしょ?そっちのほうがすごいよ〜。それに、絶対脈ありだしね〜」
華恋に“ゆんゆん”と呼ばれた少女は、顔を赤らめて慌てたように言った。
「ち、違うって!ゴホンッ。ま、まぁ、がんばってね。私、約束してるから」
それじゃ、と言って、“ゆんゆん”は立ち去った。
「あ、あいつと帰るのか。い〜な〜。好きな人と一緒に帰れて。・・・思い切って、告白してみようかな〜」
一緒に帰ったり、したいな〜と、外にいる雲雀を見て、華恋は呟いた。
→はじまりは告白で