〜新月ノ魔法〜

□俺様、神様、綱吉様っ
4ページ/15ページ



「メ、メス豚?いや、確かにメス豚だけど。なんか、君いつもと様子が違う気がするんだけど;」

「気のせいじゃないですか?」

そう言うツナの顔には冷や汗が出ていて、しかも、横を向いて口笛なんて吹いている。
かなり怪しい。

「なにその汗。うすうす思ってたんだけど、君、今まで演技してたんでしょ」

「そん「そうだぞ」リボーン!何言ってんだよ!」

ツナが否定しようと口を開くとリボーンが窓から中に入って来て、ツナの言葉を遮った。

そして一拍置いて、雲雀に告げた。


「こいつは神なんだ」


「・・・は?何言ってんの赤ん坊。・・・なんの冗談だい?」

雲雀は冗談と言っているが、心の中では信じていた。
リボーンがこんな真剣な顔で、嘘をつくはずない、と思っていたから。

「そうだよ。何言ってんのリボーン!」

「お前は、こいつの無実をはらすんだろ?それじゃあ、いつかバレるじゃねぇか。それに、こいつは守護者だぞ。いずれ話さないといけなかっただろ」

「うっ・・・;」

リボーンに言われて、ツナは渋々諦め、雲雀に向き直り、全てを話し始めた。

「・・・このことは、他言無用だぞ。雲雀」

「え・・・」

ツナが話したのは、信じられない話ばかりだった。
だけど、ツナが嘘を言っているようには思えなかった。
それに、雲雀はツナを信じていたから。

頭がこんがらがるような話だったが、なんとか雲雀は理解できた。

まとめてみると、

・ツナはこの世界を創った神

・力は色々あるが、基本何でも出来る

・何となく人間になってみたら、ボンゴレの血統になっていた

・ダメな奴の演技って面白そうだなーと演技をしていた

・アルコバレーノは皆ツナに忠誠を誓っている。

・神の仕事は色々あるが、その中の一つが悪魔を消すこと

・悪魔はほとんどが人間と契約して対価をもらっていること

主な事はこれぐらいだろうか。

「あっ。言い忘れてた。あのメス豚の近くに悪魔の匂いがする。契約するかも」

雲雀が頭の中を整理していると、ツナが今思い出したように言った。

「はぁっ!?なんでそんな大事なこと忘れてたんだ!?」

「てへっ」

「『てへっ』じゃねえェェェッ!!!」

応接室に、リボーンのツッコミが響いた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ