〜新月ノ魔法〜

□俺様、神様、綱吉様っ
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ツナ達が応接室で話しているころ、りりすは一人裏庭にいた。

「ハハハハッ!いい気味だわ!私をふったりなんかするから悪いのよ!」

そんなりりすを、陰から見ているモノがいた。

ソロモン72柱の魔神の1体で、地獄の36の軍団を率いる序列71番の大公爵、ダンタリオン。

ダンタリオンは、あらゆる学術に関する知識を教えてくれる他、人間の心を読み取り
意のままに心を操る力を持ち、他人の秘密を明らかにしてくれる。また、愛を燃え立たせる力、
および、望む場所に幻覚を送り込む力を持っている。

《なんて美味しそうな魂。あの神を頂く前の、前菜といこうか》

そして、ダンタリオンはりりすに近づきささやいた。

《あの男が憎いですか?》

「誰っ!!」

《私は悪魔》

「悪魔、ですって!?」

《恐がらないでください。私は、貴方の力になりに来たのです》

「力に・・・?」

《あの男が憎いのでしょう?自分のものにしたいのでしょう?私と契約すれば、その望み、叶えてさしあげます》

「なんでそれを、」

《私は悪魔です。どうですか?契約すれば、あの男だけでなく、他の人間も貴方の思いのままです》

「思いの、まま」

「いいわ。契約してあげる」
(ふふ。これでもう私に敵なんていないわv)

こうして、りりすは軽い気持ちで悪魔と契約をした。
悪魔と契約をするということは、そんな軽いことでは無いというのに。
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