1周年企画小説

□朝霧様リクエスト
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土曜日の朝。
四月一日は店の庭掃除をしていた。

「集まったー」

すると掃除をしていた四月一日に、中高生と思わしき男子2人が話しかけてきた。

「ねぇ、侑子いる?」

「えっ(侑子って、勿論侑子さんのことだよな。この2人、侑子さんの知り合い?)は、うん。中にいるよ」

敬語を使いそうになったが、どう見ても年上には見えなかったので、止めた。

「そう」

四月一日の返事を聞くと一人の男子は素っ気無く返事をし、中にスタスタと入っていった。

「おい、雲雀、待てって!あ、ありがとうございましたっ」

もう1人の男子も、雲雀(そう呼んでいたからそうなのだろう)を追って店へ消えていった。

「誰だろう?まさか、妖怪?・・・いやいや、そんなわけないか」

四月一日が店へ入っていった2人について考えていると、店の中から声がかかった。

「四月一日ー。ちょっと来て〜」

「あ、は〜い。今行きま〜す」

四月一日はその侑子の声に掃除を終了し、店の中へと入っていった。

「何ですか〜侑子さん。ん?」

四月一日が侑子がいる部屋に入ると、先程の2人がいた。

「来たわね。2人共、この子が四月一日君尋よ」

「あ、さっきの兄ーさん」

「あ、さっきの」

「四月一日、お茶を入れてきて。あなたの分も。その後で、この2人を紹介するわ」

「はいはい」

「モコナの分も!」

「はいはい」

「あ、パンケーキも出してね〜」

「んで、りんご酒つけるんですよね」

「さすが四月一日!分かってるぅ」

両手を揃えてにっこりと言う侑子。
それに対して四月一日は、朝っぱらから酒飲んで・・・とため息をついている。

「モコナの分もな!」

「分かってるよ」
 

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