真紅ニ 染マッテ
□A第二夜
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うぅ、と呻き声がする中、俺は目覚めた。
「助けてっ、熱い! 焼ける、無理!」
煩い、と思いながらそっちの方向を向く。
すると昨日のヴァンパイアが酷いくらいに衰弱していた。
「…弱そうになったな」
「い、いいからカーテン閉めろっ!」
「カーテン?」
そこまで日差しは強くない。
どちらかと言うと、曇りに近いほうだ。
「…ほら」
仕方なくカーテンを閉めてやると、ヴァンパイアはそのままガクッと項垂れた。
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