真紅ニ 染マッテ
□ⅰ第一夜
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｢…あっつぃ！｣
あーうー、と呻く友達。
彼はシズク。
一応、幼馴染だ。
｢…直せ｣
｢無理っ！ 俺、技術無理だし！｣
｢…体育以外、死んでる馬鹿が…｣
｢スンマセン！｣
はぁ、とハルは溜息をつく。
この馬鹿は煩い。
｢…仕方ないなぁ…。業者さん呼ぼう｣
シズクはそう言って部屋を出て行く。
きっと居間の電話で呼ぶのだろう。
piriririri...
すると、携帯にメールが来た。
宛先を確認すると、それは面倒な奴の一人でもあった。
『今から海行こう！』
そりゃぁ、返事は“OK”。
シズク、悪いな。
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