雪ノ中 紅イ薔薇
□漆ノ型
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「あれだけの魔力を放出したからね」
レイとレンはカナタの世話として見張っていた。
シズクはきっとハルの見張りをしているはずだ。
「……カナタだったらルティなんて簡単に殺せるのに」
ぼそり、とレイが呟いた。
「でも、ルティの実力は不明。…私たちもその時は……ッ」
レンは強く拳を握った。
「……アイツはこの状況も楽しんでる。その屈辱、味あわせてやる…」
「その時は、カナタが総長だよね?」
「当たり前だよ」
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