雪ノ中 紅イ薔薇
□陸ノ型
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…レンとレイ。
蒼い髪に、双子…。
そうだ、レインの娘…ッ!
俺は急いであの髪紐を取り出した。
赤をレイに、黒をレンに。
「何? プレゼントかな?」
「へぇ、ありがとうね」
二人は嬉しそうに、微笑んだ。
「……レインから。二人に渡せって」
俺は戸惑いながらも、そう言った。
するとハルが眉を上げた。
「レイン? 誰それ」
「……まさか。嘘だよね」
レンは暢気に聞くが、レイは何処か察しが着いたらしい。
「そっか。カナタ、ありがとう。きっと母さんも喜んでるよ」
「…母さん? え、レインって母さんのこと?!」
「そうだよ! うわぁー、なんか嬉しいな。自分から離れて行ったのに」
二人はそのまま会話に入り込む。
†