雪ノ中 紅イ薔薇

□陸ノ型
2ページ/7ページ



…レンとレイ。
蒼い髪に、双子…。

そうだ、レインの娘…ッ!
俺は急いであの髪紐を取り出した。
赤をレイに、黒をレンに。

「何? プレゼントかな?」
「へぇ、ありがとうね」

二人は嬉しそうに、微笑んだ。

「……レインから。二人に渡せって」

俺は戸惑いながらも、そう言った。
するとハルが眉を上げた。

「レイン? 誰それ」
「……まさか。嘘だよね」

レンは暢気に聞くが、レイは何処か察しが着いたらしい。

「そっか。カナタ、ありがとう。きっと母さんも喜んでるよ」
「…母さん? え、レインって母さんのこと?!」
「そうだよ! うわぁー、なんか嬉しいな。自分から離れて行ったのに」


二人はそのまま会話に入り込む。










次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ