雪ノ中 紅イ薔薇
□肆ノ型
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「チッ」
「どうした? そのくらいじゃないだろう…?」
ハルはそのまま大きく刀を振り翳す。
カナタは刀に魔力を込め、それを打ち付けるように振った。
「……零ノ型、零酷刀…」
まずは零、とカナタは思った。
ハルもそれを見て、更に力を込めてくる。
お互い、弾きあっては飛びつく。
その繰り返しをしていた。
「弌ノ型、弌光刀!」
「弐ノ型、弐恋刀!」
「参ノ型、参雨刀!」
「肆ノ型、肆愕刀!」
「伍ノ型、伍琴刀!」
「陸ノ型、陸羽刀!」
カナタは段々、刀を解放していく。
だがハルもそれに合わせ、加減をなくしていく。
「初めてだ…。陸ノ型でまだ戦える奴は…」
「生命大使を甘く見るな…」
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