雪ノ中 紅イ薔薇
□弌ノ型
2ページ/6ページ
「…………」
寒い。
ココは何処だろう。
身体が動かない、瞼も重い。
だが黙ってるのは性にあわない為、無理矢理こじ開けた。
………やはり黙っていれば良かった。
「オイ、大丈夫か?!」
そこにいたのは長身な成人。
髪は銀の短髪で、瞳は黄金色。
心配そうに俺を見ている。
あぁ、俺は人と関わることが“一番嫌い”なのに…。
俺は面倒になって、そのまま目を閉じた。
だが、突然その男に俺は身体を起こされた。
「………」
仕方なく目を開け睨むと、彼はこう言った。
「取り合えず、俺の家で休めよ?」
そりゃぁもう、満面の笑みで。
俺は抗うのも面倒でそのまま何処かに連れて行かれた。
†