真紅ニ 染マッテ

□B第三夜
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「ご苦労様」

あの後、結局カナタは2時間耐え抜いた。
カナタはフラフラしながらも、窓のほうに行く。

「…やっと…帰れる……」
「待てって。まだ昼だぞ」
「……」

その一言を聞いた瞬間、カナタはピキリと固まった。
そして青褪めながら、俺を見る。

「………」
「どうした?吸血鬼さん」

「…眠い」

「はい?」

次の瞬間、カナタはベッドに倒れこみそのまま眠ってしまった。
呆然と、それを俺は見ていた。






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