雪ノ中 紅イ薔薇
□陸ノ型
1ページ/7ページ
「ってことで5人目の生命大使Sクラス入りの、カナタ君」
専用の部屋に入ると、そこには4人が騒いだりしていた。
だがその内の一人であるハルは静かに本を読んでいた。
今は担当のセルク先生に紹介されてるところだ。
「……」
「……」
俺とハルは目線を合わせ、またゆっくり逸らした。
――この中でノアとレインの殺害を知るのは二人だけなのだ。
「では、まずレンさんから紹介を」
そう言って先生は部屋を出て行く。
…俺は人との関わりが嫌いなのに。
それでも昔よりはよくなったと思うが…。
「私はレン。このSクラスのリーダー。よろしくね、カナタ」
俺の前にレンと言う少女が立つ。
その隣にみんなが一斉に並ぶ。
……と言ってもハルだけ遅かったが。
「私はレイ。レンの双子の妹。よろしくね」
†