雪ノ中 紅イ薔薇

□伍ノ型
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「………」

あの後、俺は良く分からないうちに生命大使として振り渡された部屋にいた。

ノアとレインはもう村に戻ったんだろうな…。

そう思っていると、コンコンと扉がノックされる。

「……どうぞ」
「総長が呼んでいる。こっちだ」

扉を開けて現れたのは、あの時の少年ハルだった。

俺は黙ってハルについていく。


無言で廊下を歩く。

ガラス張りの廊下は歩くたびに、カツンカツンと音がした。
だがふと気付くと、ハルは何も履いていなかった。
不思議に思いながらも、俺は違う疑問をハルに投げかける。


「なぁ」
「何だ?」










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