雪ノ中 紅イ薔薇

□参ノ型
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あれから俺は二年くらいかけて残虐刀を捌段階まで解放することに成功した。

だが玖段階になるとどうしても意識がなくなる。
それが万全な時だったとしてもだ。

これが俺の限界、ということか…。




「カナタ。手紙」

ノアが俺に手紙を差し出す。
俺はあれ以来、ノアの家で世話になっていた。

最初はレインと夫婦だと思っていたが、どうやら二人は姉弟らしい。

そしてレインは双子の娘をすでに産んでいたようだ。
だがその双子はある日突然、姿を消したという。

年齢は俺と近いらしい。
確か、レンとレイと言った。

レイン=レン・レイってことか。


「ありがと」

俺は手紙の差出人を探すが、生憎不明。

「…?」

気になって中身を開くと、どうやら何かの契約書のようだ。

「…………」

取り敢えず、全部に目を通す。

そしてノアに質問。


「ノア」











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