雪ノ中 紅イ薔薇

□弐ノ型
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「………だりぃ」

俺はその言葉で意識を覚醒させた。

「あ、カナタ。体調は大丈夫?」
「………そう見えるか?」
「口は元気そうだけど;」

ノアは俺の横に座って、様子を伺っていたようだ。

「あのね。君に渡した刀、もう君のものよ」

その後ろにいたレインが俺にそう言う。

「…俺の?」
「えぇ。まさか残虐刀を解放するなんて、すごいねカナタ」
「俺はただ思いついたことを言ってみただけだ」
「そう? でも君のだからね」

レインはほぼ強引に刀をカナタに渡した。
それは子供の俺にしては大きいが、手には馴染む。
数年すれば軽々に振り回せるだろう。

「そう言うわけで、まずは格闘場に行ってらっしゃい!」
「格闘場?」
「武器の扱い、慣れてないみたいだしね。それに解放にも魔力はかなり使うから」
「分かった」


早く、記憶を取り戻したいな;

俺はそう思いながら、格闘場に向かった。










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