雪ノ中 紅イ薔薇

□紅ノ型
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「くっ…」

魔力に耐えながらも、皆は立つ。
そして次第に静まる部屋の向こう。

「…終わったの…?」
「……カナタッ!」

ハルは冷静を失い、そのまま扉を開けた。

そこにいたのは倒れ伏すルティと、

「カナタァっ!!」

泣きながらもしっかり立っていたカナタだった。

「…あっけないな。オマエ」

カナタはルティにそう言う。
するとルティは残された力を振り絞って言った。

――殺したのが君でよかった。

「……ぅ、ああああぁぁぁぁぁッ!!!」

カナタは膝を付いて叫んだ。


それは悲しみからか喜びからか、それとも他の思いからかは誰もわからなかった――












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