SD長編夢

□第8話
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「夜宵さん、お代わり!」



『はーい!』



世の中がGWで浮かれている頃、私は差し出されたどんぶりを受け取った。



「…夜宵に気安く話しかけんな、どあほう。」



ギロリと花道くんを睨みつけて、楓も空になったどんぶりを差し出す。



『楓!ケンカ売らないの!花道くん、ごめんね!』



楓を叱って、花道くんにお代わりをよそったどんぶりを渡す。



「ふはは!怒られてやんの!」



「……ちっ」



小さく舌打ちして、楓は引き下がった。



「流川、お前ホント夜宵さんに頭上がらねーのな。」



笑ってからかうのは寿くん。



隣に座るリョータくんもゲラゲラと笑っている。



話のネタにされている楓はとても不満気に、眉間に深い縦皺を刻んで水を飲み干した。



ここは湘北高校の合宿寮の食堂。



私は今回の陵南との合同合宿で、湘北陵南両校バスケ部全員分の食事の調理を任されていた。



……食べ盛りの男子高校生数十人の…。



それも合宿期間中ずっと朝昼晩と用意しなくてはならないため、泊まり込みで。



なぜこんなことになったのか。



それは数日前に遡る。




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