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□Last Moment
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将来の僕にとって、何が本当に大事なのだろう。
考えても考えても結局答えは一つしかないけど。

分からないと誤魔化して傷付け合って
それでも側にいるのは君と一つでいたいから。


「──君は焦ってるんじゃないか?」
「何が」
「死神の力を無くしたことにさ」


顔色ばかり気にして
言いたいことも言えなくて。
本当の気持ちを伝えたいのに、優しさをはね除けてしまう大嫌いな自分がいる。

こんな臆病な心は消してしまいたい。
今までの生活からはみ出すのが怖いのは
好奇心を持ち合わせている子供じゃないから。


「そんなに信用ないかな」
「え?」
「僕だって戦ってきたんだ、力はあるつもりだよ」


君ほどじゃないけど。
苦笑いを浮かべると抱き締められた。


君にとってこの生涯
僕はどんな僕でいれるだろう?
ふざけ合ったり 肩を並べたり
一緒に眠るその一瞬でもいい
君の中の欠片でいたい。
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