Short

□無力感
1ページ/2ページ


石田が授業に戻ってこない。



昼休みにトイレに行ったきり6時間目だというのに未だに教室に現れる気配のない石田周囲のクラスメイトは不安を隠しきれないでいた。



「石田くんまだ戻ってこないね…」

「保健室にでも行ってるんだと思うよ。織姫は心配すんなって、な?」


眉を寄せて心配する織姫をたつきが慰める。
それに続いて浅野が不安感を煽る一言。


「まさかどっかで倒れてるんじゃ…」


刹那、そこに一護の姿はなかった。


「トイレ!!」


一言叫んで教室を出ていった一護。
もし啓吾の言っていることが本当なら…
一護は妙な胸騒ぎを覚えた。


たどり着いた男子トイレ
すすり泣く一人の青年

そこには 変わり果てた姿の石田がいた。


「石田!!」


悲鳴にも似た声で石田に駆け寄る。

石田は制服を何者かによって引き裂かれていて、腹や胸には精液が白く散らばっていた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ