二次元

□ある話
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「おい、バカ犬これでよかったのか」
そう聞いたのは十代後半の少年だった。
「ポンコツこそよかったのか」
二十歳くらいの男が言う。
「キノが行ってきていいっていったから大丈夫じゃない?」
少年がさらっという。
「私もシズ様が行って来いって言って下さったからきたんだ」
「じゃ、大丈夫だね、今日一日2人きりだね」
少年が嬉しそうに無邪気に言った。
「ねぇ、陸今日は映画見に行かない?前から見たいって言ってたの」
少年が甘えるような声でおねだりするように言った。
「分かった。じゃあ行こうかエルメス」
そう言うと楽しそうに手を繋いで歩き出した。

「ししょう、このために陸とエルメス出かけさせたんですかぁ?」
少女が右手に握っているハンドパースエーダーを見つめながらチョット不満そうに言う。
「そうです。あなたはあの2人がいると遊んでばかりですから」
老婆は少し呆れるように言った。
少女は小声でごめんなさいと呟く。
「ししょう、また旅の話聞かせて下さい。これが終わったら。駄目ですか?」
少女が思い立ったように言うと老婆は笑って
「本当に×××××は旅の話が好きですね。わかりましたでもこれが終わってからですよ」
と言った。
少女はその言葉を聞くと嬉しそうに老婆の顔を見た。
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