二次元

□お誕生日
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一人の青年が窓辺にたたずんでいる。歳は17,8才と言った所。赤茶色の髪と琥珀色の瞳をしていて、身長は160cmほど。
窓の外をぼんやりと眺めながら、誰かを待っている様にも見える。
ドアの外から走ってくる足音がしたかと思うとドアが勢いよく開いて息を切らせながら銀色の長髪と澄んだ瑠璃色の瞳が印象的な20歳前後の男性が入ってきた。
「陸、遅い。」
窓辺の青年が開口1番言う。
「五月蝿い!私だって色々忙しいんだ」
陸が言い返す。
「2時間待たせた相手が言う言葉?」
そう怒ったように言う。
「え?あ、あのそれは・・・」
陸は言葉につまってしまう。
「へぇ〜女遊びに?可愛い、可愛いエルメスよりも女が大事なんだ〜」
エルメスがそう皮肉たっぷりに返す。
「だれが女遊びをすると言ってる」
「え〜?違うの?」
「違うに決まっている」
その言葉を聞いたエルメスの表情がパ~と明るくなる
「本当に?」
そう確認するように聞き返す。
「本当だ」
陸がうなずきながら答える。
「じゃあ2時間も何やってた訳?」
「それは・・・」
すこし照れながらエルメスに小さな箱を渡す。
「コレを探してた」
そう呟くように言う。
「見てもいい?」
陸がうなずきエルメスが開けると中にはエメラルド色の宝石がちりばめられた綺麗なペンダントが入っていた。
「これ、僕が欲しいって言ってたのだ。覚えてくれてたんだ」
そう嬉しそうに言う。
「ねぇ、陸。今から何処か出かけようよ?」
そう声を弾ませて言った。
             END

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