【 Vegeta × Bulma 】Short ss

□俺のもの
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カプセルコーポレーション内・・・

ブルマとヤムチャが別れてから、五ヶ月がたった

ヤムチャの浮気性に耐えられなくなり、ブルマから別れを告げたのだった
ブルマも最初は泣いて悲しんだものの、1日あまりで元の生活に戻っていった

それから1週間が経って、ヤムチャはカプセルコーポレーションから荷物をまとめて出て行った

それから3ヵ月後にブルマとベジータとの子供をお腹に授かっていた

それから2ヶ月たって、ブリーフ夫婦も久々の休日だといって旅行に出かけていた

そんなある日のこと、ヤムチャがC.C.にやってきた

「あら、ヤムチャ、久しぶりね」

「あぁ、久しぶり、ブルマ」

そういって簡単な挨拶だけ済ませて、リビングへ案内した

「そこに座ってて、お茶入れてくるから」

「あぁ」

そして数分後・・・

「はい、どうぞ」

「あぁ、サンキュ」

「・・・修行は順調に進んでるの?・・・」

「あぁ、まあそれなりにな・・・」

「そう・・・」

「「・・・ ・・・」」

それから数分が経ったが沈黙が続いていた
そんな沈黙を破ったのはブルマだった

「で、何しにきたの」

「・・・あのさ、ブルマ、俺たちやり直さないか・・・」

「・・・なに言ってるの・・・今更・・・」

そんなことをいうヤムチャにブルマは動揺していた

「俺さ、お前が一番大切な人だってやっと気づいたんだ、この五ヵ月間ずっとお前のことを考えてた・・・」

「ごめんなさい、それは出来ないわ・・・」

「なんでだ、このあいだのように恋人同士に戻るだけじゃないかっ」

ヤムチャはブルマに向かって大声を出した

「悪い、ついカッとなった」

「いいえ、大丈夫よ、でもヤムチャとは恋人同士には戻れないの、ごめんなさい」

「なんでだ・・・」

ヤムチャはブルマがなぜ断るのかがわからなかった

「もう、疲れたの、ヤムチャが浮気して怒って、泣いての繰り返し、恋心なんて消えてしまったの・・・」

「もう俺は、ブルマ以外の女とはかかわるつもりはない・・・それにブルマが思っているのは誤解をしている・・・」

「なにが誤解だっていうの?・・・」

「俺は、ブルマ以外の女と付き合ったことなんてない」

その言葉にブルマはキレてしまった

「嘘つかないでっ!女の子と手を繋いで街を歩くなんて浮気してるって言ってるようなもんじゃない、あたしを甘くおもわないでっ!!」

ブルマの大声にヤムチャは驚いた
それでもブルマは怒鳴り続けた

「もうヤムチャと寄りを戻すことなんて出来ないの、もうあたしたちはおわったの、それにもうあたしのお腹には小さな命が宿っているの、そして決めたの、この子を産んで母親になるって」

そのブルマの言葉にヤムチャは驚いていた

「誰の子だ・・・」

予想はついていたものの、勘違いだとあってほしいと思いブルマに聞いた

「・・・ベジータの子よ・・・」

そういって笑っているブルマに怒りがわいてきた

「なんでベジータの子供を産むんだよ、あいつは地球人を皆殺しにしようとしたやつだぞっ」

「わかってるわ、そんなの、でもあいつは変わったわ、少しずつ変わろうとしているの、そんなアイツを放っておけっていうの、あたしにはできないわ・・・」

(アイツは俺たちを殺したやつなんだぞ!!)

ヤムチャはブルマの言葉に怒りから欲望心がわいた
そしてブルマをソファに押し倒した

「いや、何するのよ・・・」

そういってヤムチャの頬を思いっきり叩いた・・・がヤムチャにはぜんぜん効かなかった

「ブルマの力くらいで俺を抑えられると思ったか?」

「いや、ねぇ、お願い、やめて・・・」

ヤムチャはその言葉を無視してブルマの手首を頭の上で束ねた

「やめてよ、ヤムチャ・・・」

そういいながら、ブルマは涙を流していた
そんなブルマを見てあざ笑うかのように唇を奪った

それでもブルマは抵抗しようとしていた





重力室・・・

「ハァァ〜ッ」

そういうとベジータは自分の出した気と気の撃ち合いをしていた
そして、ブルマの気の乱れに気づいたベジータは気を弱めてしまい、自分にダメージを喰らってしまった

「・・・くっ・・・」

そういって苦しそうに声を上げた
頬と右肩にかすり傷を負うだけですんだ

(あいつ、軟弱野朗といやがるな
だが、何故こんなに気が乱れてるんだ)

そう、不思議に思うと重力室のスイッチを切った
そしてリビングに超スピードで走りだした






そのころ、リビングでは・・・

抵抗するブルマを簡単に押さえつけて、ブルマのうなじにキスマークをつけた

「いや、やめて、ヤムチャ・・・」

「・・・ ・・・」

ブルマの声を無視して服に手をかけようとした瞬間・・・

ヤムチャの動きがぴくりとも動かなくなった
そしてブルマは少しずつ目を開けた

「・・・う・・そ・・・」

ブルマは目が潤んでいてあまり顔は見えなかったが、ベジータの黒いオーラでなんとなくわかった

「・・・っ・・・」

ヤムチャの手を掴んでいたのがベジータとは考えてもいなかったヤムチャが後ろを振り返った
その瞬間、ヤムチャの顔色がガラリと恐怖の色に変わった

「・・・ベ・・ジー・・・タ・・・」

「貴様、何をしてやがる・・・」

そのどす黒い声を聞いてヤムチャは身の危険を感じ、荷物をまとめて、リビングを出て行こうとした
だが、ベジータがそれを阻止した

「おい、軟弱野朗、一応聞いといてやるが、貴様はブルマと別れたのではないのか?」

ベジータは黒いオーラを出しながらヤムチャに聞いた

「あ、あぁ・・・」

「・・・それをわかっていて、貴様は今、こいつに何をしていた・・・」

「・・・ ・・・」

そういって2人は黙りこんでしまった
そして、最初に口を開いたのはヤムチャだった

「ブルマ、今日のことはホントに悪かった、幸せにな・・・」

「・・・ ・・・」

「じゃあな・・・」

そういってリビングを出て行ったヤムチャをベジータは追いかけようとした
だが、ブルマがそれを止めたのだ

「何故止める・・・」

「だめ、今は傍にいて・・・」

そういってブルマはベジータの漆黒の瞳を見つめていた
そして最初に目をそらしたのはベジータだった

「・・・ちっ・・・おい、ブルマ、飯だ・・・」

そういって話を逸らそうした

「ベジータ・・・ありがと・・・」

そういうとブルマはベジータの唇を自分の唇に重ねた
そして唇を離そうとしたとき、ベジータに後頭部を押さえつけられた

「・・ん・・っ・・・べジ・・ータ・・・」

どんどん深くなっていくキスにブルマは酸素を求めようとベジータの胸板を強く押した
だが、ベジータはそれを許さないかのように何度も角度を変えて、深いキスを繰り返した

「・・・ベ・・ジ・・・−タ・・・」

そして、ようやく離してくれた
だが、今度はうなじにキスを落とされた

「あ・・っ・・」

そう、そこはヤムチャにキスを落とされたとこだった
そこをベジータは強く吸い付いた

そしてヤムチャのものからベジータのものとなったのだ
そしてうなじからベジータが顔を上げた

「・・・う・・・っ・・・」

その声に反応して、ブルマの顔を見たベジータは驚いていた
ブルマが泣いていたのだ

「・・・悪い・・・」

そういってリビングを出て行こうとするベジータをブルマは後ろから抱きしめた

「待って、違うの、ヤムチャ、怖かった・・・」

「・・・そうか・・・」

「・・・怖かったよ・・・」

そういって涙を流しながら、ベジータを強く抱きしめていた
そしてベジータもブルマのほうに向き直って、強く抱きしめ返した

それから数分後・・・

やっとブルマも落ち着いたのか、ベジータを離した

「ごめんね、でも、助けてくれてありがと・・・」

「・・・あぁ・・・」

「・・・お腹すいてるんでしょ、今から作るから席に座って待ってて」

そういって笑顔を向けて、キッチンに向かった

「・・・・・・」

そしてベジータも席について、ブルマを見つめていた






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