【 Vegeta × Bulma 】Short ss

□殺意
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「ベジータ・・・ベジータってば!」


そう言ってブルマはベジータを引きとめようとした


だが、ベジータはブルマの言葉を無視して重力室に向かおうとした


「ちょっと、人が話しかけてるんだから返事くらいしなさいよ!」


そう言ってブルマはベジータの肩を掴んで
ベジータを無理やりに引き止めた

するとベジータはすぐにブルマの手を振り払い


「俺に構うな!!」


そう言ってブルマを鋭く睨み付けた


ベジータは睨んだ後、立ち去ろうとしたが
ブルマが許すはずもなく


「ちょっと待ちなさいよ!」


そう言ってベジータの手を握って引っ張った


すると、ベジータの怒りは頂点に達し
ブルマは壁際に追い込んだ


その時にブルマは強く、体と頭を打ちつけ


「・・・っ・・・」


と小さく声を上げて、片目を開け、ベジータを睨み付けた


「貴様・・・いい加減にしろ・・・俺に構うな・・・」


そう言ってベジータはブルマの首に手をかけた


ブルマはベジータの腕を掴んで逃れようとしたがビクともしなかった


「あんたこそ・・・いい加減に・・・しなさい・・・」


そう言ってブルマはベジータを睨み付けた


だが、ベジータは手に力を込めた

すると、ブルマは苦しそうに顔を歪めた


「これ以上、俺が力を入れたら死ぬぞ・・・いいのか?」


そう言って勝ち誇ったように笑った


だが、ブルマは負けないように必死に声を出した


「殺せば・・・私が死んだら、あんたをうるさく・・・言うやつなんて・・・いないんだもの・・・殺せばいいじゃない!」


そう言ってブルマは静かに涙を流した


その涙はベジータの手にも伝った

すると、ベジータは力を緩めて手を離した


ブルマは首元を抑えて咳き込み、床に膝をついた


ベジータはブルマを置いて立ち去ろうとしたが
ベジータは苦しむブルマをほっとくことが出来ずしゃがみこんだ


ブルマは肩で息をしながらベジータを見た

ベジータは無言のままブルマを見つめていた


すると先に口を開いたのはブルマだった


「どうして・・・殺さなかったの・・・」


ブルマは呼吸を整えながらベジータに訊ねると
ベジータは床に座る込み言った


「殺す気分じゃなかっただけだ・・・」


そう言ってベジータは俯いた

すると、ブルマは軽く笑いながら


「素直じゃないのね・・・」


と独り言のように言った


そして、ブルマは優しく笑うと
ベジータの頬に軽くキスをすると


「無茶しないでよ・・・」


と言って手を振りながらベジータの前から消えた


ベジータはキスされた頬を撫でたが
はっ、と気づき、強く手の甲で拭った



そして、舌打ちをすると重力室にと向かっていった






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400hitありがとうございます。


皆様に読んでいただけてると思うととても嬉しい気持ちです。


これからも精一杯頑張らせていただきます。

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