【 Vegeta × Bulma 】Short ss

□苺
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「えへへっ・・・やっと仕事が終わったし、苺が食べられるわ!」


ブルマは上機嫌で鼻歌を歌いながら
帰宅して、廊下を歩いていた


「あっ!でもその前にシャワー浴びてこよ」


そう言って今来た道を戻って自室についているシャワーを浴びた


それから、お気に入りの水色のワンピースを着て、リビングに向かった

ブルマはリビングのセキュリティ解除をしてリビングに入った


だが、そこにはべジータが居て
その手には最後の苺を持っていた


「きゃあー!!何でそれ食べちゃうのよ!」


とブルマは目を潤めてべジータに近づいて
苺を取り上げようとしたが、その前に食べられてしまった


「いやー!何で食べちゃうのよ!それ、私のなのよ!?」


「ここにあったから食っただけだ・・・それの何が悪い?」


そう言ってべジータは席から立ち上がった

ブルマはベジータの背中を見ながら


「馬鹿!意地悪!ベジータなんて大っ嫌い!・・・」


ブルマはそこまで言うと大声を出して泣き出した

ベジータは鼻で笑うと冷蔵庫からもう一パックの苺を取り出した


「ひどい・・・べジータ・・っ・・・私の大好きな苺ちゃん」


ブルマは駄々をこねる子供のように泣いていると
べジータが苺のパックをブルマの目の前に差し出した


「黙れ・・・子供みたいに泣いてんじゃねぇ・・・」


そういったべジータの頬は真っ赤に染まっていた

ブルマは差し出された苺を目にすると、泣いていたのは嘘だったかのように泣き止んだ


「まだあったの!ありがとっ!愛してるわ!べジータ」


そう言ってベジータの頬にキスをして
ベジータの手から苺をとった

一口食べると、ブルマは幸せそうに微笑み


「ベジータも一緒に食べましょ?」

「俺はさっき食ったからいらん・・・」


そう言ってべジータはリビングを出て行こうとしたが


「いいじゃない?こっちきてよ」


そう言ってブルマは片手に苺を持ち
もう片方の腕はベジータの腕と絡めた


「おい!俺は今から予定があるんだ!貴様には付き合ってられん」


「そう、硬いこといわないの!レディには優しくしなさい!」


そう言ってブルマはベジータをソファに座らせて自分も隣に腰を下ろした

ベジータは大人しく座ると


「俺は食わんぞ?」


「いいわよ・・・ただし、私に食べさせてよ?」


そう言ってベジータに苺のパックを手渡したが
ベジータは受け取らずに


「そんなの自分で食え・・・」


と顔を避けていったがブルマは


「そう?時間あるから重力を100G上げてあげようとしたけどやらなくていっか!」


とブルマは少し、大きめの声で主張しながら言うと
べジータはブルマを見て


「本当に100Gあげるんだな?」


「えぇ、あげてあげるわ!さっきの条件を飲んだらね?」


「いいだろう・・・貸せ」


そう言ってブルマからパックを取り上げて
一つ自分の口の中へ入れると、ブルマに口付けた


「・・・っ・・ん・・・」


ブルマは急なことで驚いたがキスを受け入れた

そして、二人で苺を堪能すると


「苺って甘酸っぱくておいしいけど、こうするともっと、甘酸っぱくなるわね」


「ふっ・・・食わせてやったんだから100Gあげろよ」


と頬を赤らめながらいうとブルマはやさしく微笑んで


「わかってるわよ!さっ、食べ終わったことだし、作業に取り掛からなきゃね」


そう言ってソファから立ち上がり、伸びをした


ベジータはブルマを見て小さく笑い
リビングを後にした



ブルマはベジータの背中を見送ると
白衣を着て、道具を持って重力室へと向かった




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