【 Goku × Chichi 】Short ss

□First kiss
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【First kiss】





―――――悟空とチチが付き合い始めてから約、一ヶ月――――




龍珠中等部では・・・・・・




悟空とチチは現在、二人きりで屋上へときていた



チチは長い髪の毛を風になびかせながら・・・


悟空はそんなチチの横顔を見つめながら・・・



悟空はチチの横顔を見つめながら


「なぁ、チチ・・・キスさせてくれよ〜・・・」


と項垂れるように言った



チチは少し頬を赤くしながら


「何言ってるだ!まだおらたち中学生だぞ!?早すぎるだ!」


といつものように言い返した



だが悟空はがっかりしたように


「チチ〜っ・・・オラたち付き合ってから一回もしてねぇんだぞ?一回くれぇしてもいいじゃんか・・・」


「ダメだ!おらたちが無事に中学校を卒業したらいいだよ」


「卒業って言ったって・・・後・・・・・・十ヶ月もあんだぞ?オラ待てっこねぇ・・・」


と自信なさそうに俯いた



チチは小さく笑うと悟空を見つめて


「後十ヶ月しかねぇだぞ?そうしたら受験だって待ってるし大忙しだべ・・・だからあっという間だよ」


と言い終わるとほぼ同時に校内のチャイムが鳴り響いた



チチは校庭につけられている時間を確認すると


「もう行くだよ・・・でねぇと叱られちまうだ」


と言って悟空を見た



だが悟空はチチを見つめながら、と言うよりも睨み付けるように


「オラ・・・チチがキスしてくれるって言うまでぜってぇ動いてやんねぇぞ・・・」


と少し膨れているように言った



するとチチは、クスクス、と笑い出して


「子供みてぇだな・・・まったく・・・・・・」


と言うとチチは悟空に歩み寄りやさしく微笑むと


「中学校の間はこれだけな」


と言うとチチは悟空の頬にキスを落とした



そしてすぐに背を向けると


「早く行くだよ」


と言って真っ赤になった顔を隠すように早々と歩き出した



悟空は照れるチチの顔がもっと見たくなり
口端をあげて笑うと


「チチ〜・・・チ繋ごうぜ」


と言って手を差し出した



するとチチは後ろに振り返り悟空の手を握ろうとしたが


「お返しな!」


と言うと悟空は差し出していた手をチチの顎に当てて
そのまま引き寄せ、自分の唇とチチの唇を重ね合わせた



チチは驚いたように目を見開いたが拒むこともできず
ギュッと強く目を瞑った


すると悟空はチチの唇を解放し


「オラとチチのファーストキス・・・どうだった?」


と尋ねた



チチは頬を上気させて


「悟空さ!ダメだって言ったでねぇか!早すぎるべ」


と怒鳴ったが真っ赤になった顔で怒鳴っても怖いはずもなく・・・・



悟空は嬉しそうの微笑むと


「オラはチチとキスできて嬉しいぞ」


と言ってチチを抱き寄せた



するとチチは怒る気も失せて微笑むと


「おらも・・・・・・本当は嬉しかっただ」


と呟くように言った



悟空にはチチの言葉がはっきりと聞き取れて


「じゃあ、これからはしてもいいんか」


と期待をしている表情で嬉しそうに言った



だがチチは首を左右に振って


「それとこれとは話が別だ・・・」


「・・・そんなこと言うなよ〜・・・」


「・・・・・・でもたまにだったらいいだよ・・・」


と照れたように言うと悟空は嬉しそうに微笑んでチチの体を離すと


「本当だな!じゃあオラのたまには一日一回な!」


と微笑むとチチの手を握って前を歩き出した



チチは強引な悟空の後姿を見つめると


「まったく・・・子供みてぇなんだから」


「・・・・・・チチに言われたくねぇもん!」


「おらは子供じゃねぇもん・・・」


「子供だろ?だから中学生だからキスやだって言うんじゃねぇか・・・」


と言うとチチは黙り込んだ




だが心の中では嬉しそうに微笑んでいると




中学生だからって言うのは口実なんだぞ・・・


本当はキスなんてしたらもう離れたくなくなっちまうから
しないだけなんだべ




と心の中で呟いた




それから二人が教室に戻って先生に叱られたのは言うまでもない・・・






――――――――――

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