【 Goku × Chichi 】Short ss

□夫婦
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【夫婦】





―――今日から新婚生活を始めるころ―――




チチと悟空は今日から二人きりの生活を始める


暮らすのは以前、悟空が暮らしていたパオズ山・・・



パオズ山に暮らすと提案したのは悟空ではなくチチ

チチは悟空が暮らしていた場所で暮らしたいと提案し、悟空を始め、牛魔王も賛成したのだった


牛魔王にとっては少し距離もあり、会える時間が少なくなるのには寂しいと感じたものの
チチの幸せそうな笑顔を見るたびに悟空に全てを任せるといい、託したのだった


それから、家は数日で立て終わり、すぐに立て終わった家へと向かっているころ・・・



悟空とチチは筋斗雲でパオズ山へと向かっている途中・・・


「チチ、少しスピード上げっから落ちねぇようにちゃんと掴まってろよ」


風の音に掻き消されないように大声で呼びかける悟空


チチはしっかりと悟空の声を聞き取ると


「わかっただ!」


と自分も風に声を掻き消されないように大きな声で発した



そして、ギュッと悟空の腰に腕を回して力を入れるチチ

悟空はちゃんと掴んでいることを確認すると少しだけスピードを上げて飛行した


「大丈夫か?もう少し遅くすっか?」


「大丈夫だべ!」


チチは度々に心配してくれる悟空に嬉しさが込み上げる



すると、チチは少しだけ腰に、回している腕の力を強めた

これはチチなりの嬉しさからさ、自然と体が動く


だが、悟空は密着するチチに少し照れると頬を掻いて


「なんなんかなぁ・・・」


と呟くと苦笑い



だがチチの耳に言葉は届くことなく


「悟空さ、なんか言っただか?」


「別に何も言ってねぇよ、それよりさ・・・」


悟空は少しの沈黙を置く


チチは小首をかしげ、


「それより・・・なんだべ?」


と悟空のその先の言葉を聞き返す



「・・・あのさ、オラたち、夫婦ってやつなんだろ?」


「あたりめぇでねぇか?でもそれがどうかしただか?」


「その夫婦ってのは何すんだ?ただ暮らすだけか?」

と尋ねる悟空



チチは悟空の言葉に少し驚くと頬を赤くして


「やんだ〜!おらの口からは言える訳ねぇべ〜!」


と片手で頬を押さえると、もう片方の腕で悟空の背中を押し返した



「いぃ゛!」


悟空は少し声を上げると瞬時に筋斗雲を片手で掴んで何とか落ちることだけは免れた



だが、チチは気にする様子も無く、まだ照れたままで頬を両手で押さえて笑っていた



悟空は小さなため息をつくとチチの方に振り返る


「・・・チチ、おめぇいきなり押すなよ、落ちちまうだろ?」


「だって、悟空さがいきなり変なこと言ってくるんだもの、仕方ねぇべ」


とまだ、妄想しているのか少し照れながら言った



悟空は照れているチチに胸のドキドキを感じて尋ねようとした


だが、もう一度、跳ね飛ばされたらと思うと話を切り出すことはできるはずも無く
そのまま、押し黙った


その後もチチは照れたように頬を赤く染めて・・・

だが、口元は嬉しそうに笑っていて・・・


そんな二人の生活はどう進んでいくのだろうか?





―――――――――



こちらのSSはかしさんとのコラボ作ですww


今回はかしさんのイラストに合わせて書いてみましたww



このSSはかしさんのみお持ち帰りおkです!

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