【 Goku × Chichi 】Long ss

□ライバルT
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新婚生活が始まってから約、2ヶ月ほどが経った頃・・・





悟空は毎日のように修行を続け
チチは悟空の帰りを待ちながら、家事をこなしている日々が続いた





だが、そんなある日のこと・・・







「チチ〜!今帰ったぞ〜」


「お帰りなさい、悟空さ〜」


と言い、チチはキッチンから顔をのぞかせると
目を見開いた



悟空の腕には気を失っているのか
女の子が力なく、片腕が下に下がっていた



「悟空さ?その子、どうしただ?」


とチチはキッチンから出て、悟空の元へ歩み寄った



すると、悟空は女の子を見て


「オラが修行終わって帰っとき、こいつが倒れてたんだ、それでそのままほっとくわけにもいかねぇし・・・」



そういうと、女の子から目を離して
チチを見ると


「だから、こいつのこと面倒見てやんなきゃなんねぇだろ?」


と言うと、女の子をソファへと移動させた



すると、悟空はチチのいるほうへ振り向くと


「チチ?いつものやんねぇんか?」


「・・・何をだべ?」


「キスだよ・・・おめぇいっつもするだろ?」



と小さく笑うとチチは頬を真っ赤にして


「何言ってるだ!人様がいるときに・・・」



チチは少し焦りながら言うと、悟空は笑って


「別にいいじゃねぇか?夫婦ってやつなんだし・・・」



そう言って、チチに近づくと


「だ・・・だからって人様の前ではダメだ!」


と強めにはいっていたが、顔を真っ赤にしていたため
悟空にはまったく、効果がなかった



そして、チチを上から見ると
チチは目を逸らして俯いた


「チチ・・・こっち見ろよ・・・」



そういい、チチの顎を持ち上げると
強引に口付けた



「・・・ダメ・・・あの子・・・起きちゃう・・・」


そう言って、抵抗したものの、まったくの逆効果で
悟空はチチの口を割って、舌を入れた



チチは抵抗する気分をなくし、悟空に合わせて舌を絡めた



だが、全ての唾液を飲み込めず
チチの口端からは唾液が伝った




悟空は一通り終わると唇を開放した


「チチってエロいな」


そう言って、肩で呼吸を繰り返すチチを見ると
チチの口端に伝った唾液を舐め取った



チチは頬を真っ赤に染めながら


「悟空さだべ!悟空さがいきなりするから・・・」


そういうと、女の子が小さく寝返りを打つと
目をこすって、体を起こした


「あっ・・・あれ?どうしてここにいるんだろ?」


そう言って辺りを見渡すと



チチは女の子に駆け寄り


「気づいただか?」



と心配そうに聞くと、女の子は首を傾げたが


「あっ!私、道に迷って倒れたんだっけ?」



そういうと、頭を掻いて、チチを見ると


「ご迷惑をかけてしまってすみません・・・それと、助けて頂きありがとうございます」


と丁寧に挨拶をすると、立ち上がって頭を下げた



すると、チチは小さく笑って


「大丈夫だよ・・・それに助けたのはおらじゃなくて悟空さだしな」



そう言って、悟空の腕を引っ張ると、耳元で


『自己紹介するだ』



と言うと、悟空は笑いながら


「オラ、孫悟空だ!」



それを聞くと、チチも女の子を見ながら
微笑んで


「おらは悟空さの妻のチチですだ」


と言い、嬉しそうに頬笑んだ



女の子は目を見開いて、小声で


「孫・・・悟空・・・」



と俯いていうと、女の子は小さく微笑んで


「私はリースです!よろしくお願いします」



そう言って、嬉しそうに笑うと


「今日は泊まっていくといいだよ・・・もう、遅い時間だしな、ひとつ空いてる部屋あるからそこ使うといいだよ」


「ありがとうございます、案内してもらってもいいですか?」


と言って、悟空に歩み寄った瞬間
わざとこけて見せた



「やだ〜・・・足首ひねちゃってるみたい」



といって、自分の足を押さえると
悟空はリースに歩み寄って


「大丈夫か?」



と言い、しゃがみこむとリースは悟空をしっかりと見て


「ちょっと、ひねっちゃってるみたいだから部屋まで連れてってくれる?」



そういうと、悟空は少し考えたが


「わかった・・・」


と言って、リースを抱き上げた



チチは少し嫌になったが、仕方ない、と考えて
その場を後にして、リースのことは悟空に任せた





そして、チチはキッチンで料理を再開し始めた






その時、悟空とリースは・・・






「ねぇ、悟空君?」


「なんだ?」


「どうして、チチさんと結婚したの?」



悟空はリースをベッドに座らせると
小さく笑って


「オラが子供ん時にチチを嫁にもらうって約束したんだ・・・でもオラ、チチに言われるまで忘れてたんだ、それに嫁って食いもんだと思っててな・・・それで、天下一武道会で結婚して夫婦?になったんだ」



と小さく苦笑いをすると
リースも小さく笑って


「な〜んだ・・・そんなので結婚したんだ」


と嬉しそうに笑っていた



だが、悟空はその後の話をし始めた


「でもな、オラ、チチと結婚できてよかったと思ってる・・・チチの飯美味いし、時々うるせぇ時もあっけど楽しいかんな!」



と照れくさそうに笑うとリースは少し悔しそうに


「そう・・・でもそんな小さな頃の約束を守ってできた愛なんてたいしたことないんじゃない?」


「・・・そんなことねぇぞ?オラ、チチが大好きだしな」



そういうと、悟空は小さく笑い


「ゆっくり体、休めねぇとダメだぞ?」


と言って、笑うとその部屋を去った



リースは悔しそうにしていたが、小さく笑って



『絶対に取り返してやるんだから』



と思いながら、ベッドに体を預けた




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続編もまだまだあるので楽しみにしていてください。

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