【 Goku × Chichi 】Short ss
□空
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ここの空の色は淡い桃色
悟空は一人、芝生の上に寝そべりながら
桃色の空を見上げていた
「なぁ、悟空さ?」
「なんだ?」
悟空とチチは芝生に寝そべりながら
無限に広がる青い空を見上げていた
「おらな、悟空さがずっと迎えに来るまでずっと悟空さと青空を重ねてただ」
「なんでオラが空なんだ?関係ねぇだろ?」
と悟空は尋ねる
するとチチは悟空を見つめ
「悟空さは自由気ままで心が澄みきってるべ?だから、空にそっくりだ」
とチチは微笑む
悟空はチチの笑顔を横で見つめながら
「空・・・か・・・だったらおめぇは太陽だな」
「なして?」
とチチは小首をかしげながら・・・
悟空はチチの目を見つめ
「オラが青空なら、青空でいられるのは太陽のおかげだろ?オラはチチが居るからこのままで居られるんだと思う・・・だからおめぇは太陽だ・・・なっ?」
と微笑んだ
チチは照れ笑いをして
「ふふっ・・・おらが悟空さの太陽になれるなんて嬉しいだ」
「そっか?」
「あたりめぇだ!だって太陽ならずっと悟空さを見ていられるだ」
とチチは笑い、悟空に抱きついた
悟空はチチの肩を抱きながら
「オラもずっとおめぇの近くに居られるなんていいなぁ」
「・・・んだ!」
と二人は笑い会うと、悟空がチチを引き寄せて
自分の唇をチチの唇に重ね合わせた
悟空はピンク色の空を眺めながら小さく笑うと
「なぁ、チチ・・・ここには太陽も青空も存在しねぇんだ・・・オラが例え、空だったとしてもおめぇはどこにもいねぇ・・・」
と呟いた
そして声には出さず心の中で呟いた
『おめぇに・・・会いてぇよ・・・チチ・・・』
と声になりそうになったが、グッと押し込んだ
悟空は体を起こすと少し意気込んで
「おしっ!気分転換に修業でもすっか!」
と気合を入れた
だが、その場を去ってゆく悟空の背中は小さく見え・・・
わずかに震えているようにも見えた・・・
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こちらの小説はDBwebアンソロ★522に提出した作品です。
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