【 Goku × Chichi 】Short ss

□傷跡
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魔人ブウとの戦いが終わってから数日のある日






「悟天、そろそろ上がっぞ!」


悟空は風呂から上がり、まだお湯に浸かっている悟天に言った



悟天は小さく微笑んで


「うん、上がるのはいいけどさ?ひとつ聞いてもいいかな?」


と悟天は風呂から上がりながら言った



「おぅ、いいぞ?」


と悟空は悟天にタオルケットを投げ渡した



「ありがとっ!んで聞きたいことなんだけどさ?お父さんの背中の傷どうしたの?」


悟天は悟空のうっすらと残った背中の傷跡を見ながら言った



すると悟空は頭を拭いていた手を止めて少し後ろを振り返って
自分の背中を見た



すると、小さく笑って


「・・・こいつはな、チチを守ったときにできた傷なんだ」



と少し嬉しそうに言うと悟天は首を傾げて


「お母さんを守ったの!?でも、強いお父さんなのにどうしてそんなんになっちゃったの?」


「・・・う〜ん、結婚したばっかんときはさ、オラもまだまだ弱かったんだ・・・んで、チチがでっけぇ熊に襲われそうになってよ?守るときにオラがすばやく動けなくて怪我したんだ・・・」



と少し苦笑いをしながら言うと悟天も苦笑いをして


「お父さんは痛くなかったの?」


「ぉう、痛かったけどチチのこと守れたから痛みなんてヘッチャラだぞ!」



そういって嬉しそうに笑うと下着をはいて洗面台の扉を開けて


「チチ〜!悟天の服持ってきてくれ〜!」



と少し大きめの声で言うと


「わかっただよ!すぐ持ってくな〜」


と少し遠くのほうにいるためか小さい声で返ってきた



悟天はもらっていたタオルで髪の毛の水滴をふき取って
悟空の隣に行き


「お父さん・・・?首のとこについてる傷はどうしたの?」


「へっ!?あっ・・・え〜っと、この傷は・・・チチがな」


「お母さんと修行でもしたの?」


「ぅ〜ん、なんていえばいいんかな〜?」


と悟空が腕を組んでいるとチチが洗面台に入ってきた



「悟空さ!?悟天ちゃんの頭拭いてやんなきゃ風邪引いちまうべ!?ダメでねぇか!」


と悟空に怒鳴り声を上げると悟空は少し焦って


「ゎ・・・わりぃ・・・悟天の質問に答えようと思ってただけで・・・」


「そったらこと聞いてねぇだ!風邪引いちまったら悟空さのせいだからな!」


「だからすまねぇって・・・それに悟天はそんなに弱くねぇし・・・」


「弱かろうが強かろうがその前に子供だべ!?親がしっかりしなくちゃなんねぇだ!」


チチは悟天の頭を拭いて乾かして服を着せた



「チチ〜、これからはちゃんとすっからさ〜、許してくれよ?」


と悟空は情けない声になりながら言うと悟天が割って入ってきた



「お母さん?僕、風邪なんて引かないから大丈夫だよ?」


「そうだか?悟天ちゃんが言うなら・・・」


キッと悟空を睨み付けて小さく笑うと立ち上がって


「仕方ねぇから許してやるだよ?その代わりこれからはしっかりしてけれよ?」


「ぉ・・・おう・・・」



と悟空は苦笑いをして言うと悟天は割って入り


「お母さん?首にできてる赤いやつどうしたの?」



悟天はチチを見つめて言うと
悟空とチチは少し焦って


「え〜っとこれはな?虫に刺されちまっただ」


「そっ、そうだ!虫に刺されちまったんだよな?チチ」



と二人は顔を見合わせて苦笑いをすると悟天は少し笑って


「そっか〜、僕、朝から気にしてたんだ!でも大丈夫なの?痒くない?」


悟天は小さく首を傾げた



チチは悟天の身長に合せて


「大丈夫だ、今は痒くないから心配しなくていいだよ」



その言葉に悟天は嬉しそうに微笑んで


「よかったね!んじゃ僕、兄ちゃんとこ行ってくるね」


そういって洗面台の扉を開けて出て行った



すると二人の間には緊張がほぐれた雰囲気があった



チチは小さな声で悟天に聞こえないように


「ダメだって言ったでねぇか!あれほど見つかっちまうって言っただに・・・」



チチは少しあきれながら言うと悟空は小さく笑って


「でもよ、あれはオラのだって印なんだぞ?見えるとこにやんなきゃ意味ねぇじゃねぇか?」


「・・・そういう問題じゃねぇ!悟天ちゃんがもし言いふらしたら大人にはわかるだぞ!どうする気だ!」



チチは腰に手を当てて言うと悟空は嬉しそうに笑って


「ならそれでいいじゃねぇか!みんなにオラのだって言いふらすようなもんだろ?」


「ダメだ!これからはつけないように気をつけるだぞ!?」


「何でだよ?チチはオラのだろ?」



悟空は少しすねたように言うとチチは少し戸惑って


「ぅ・・・でもおらだって恥ずかしいだ・・・」



少し頬を赤らめて言うと悟空はチチを抱きしめて


「これからはなるべくつけねぇようにすっけど、その代わり・・・」


そういってチチの体を離すとチチの唇の口付けた



「・・・悟・・・くう・・・さ・・・」


チチは悟空の胸を押し返しながら言ったが
悟空は舌を入れて深いキスにした



チチは意識が朦朧とし始めて
倒れそうになりかけたところで開放された



チチは肩で息をしていることを悟空が抱きしめて


「わりぃ・・・つい、夢中になっちまった」


悟空は息切れをするどころか呑気に笑っていた



「まったく・・・悟空さの体力にはついていけねぇだ・・・」


チチは息を整えながら言うと悟空を抱きしめ返した



「大丈夫か?」


「・・・大丈夫だ」



チチは少しつらい状態だったが平気だと装うと
悟空は小さく笑って


「チチ?こっからで出ようぜ?じゃねぇと・・・」


押さえらんなくてチチのこと押し倒しそうだ、っと少し笑って言うと
チチは悟空から即座に離れて洗面台の扉を開けた



すると、悟空はチチの手を掴んで一瞬のキスを落とすと少し笑って


「あの続きは夜しようぜ!」


と嬉しそうに笑うとチチを置いて悟飯達のとこに向かった



チチは頬を真っ赤にしながら


「ったく・・・仕方ねぇだな」


と恥ずかしがりながらも嬉しそうに微笑んでいた








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