【 Goku × Chichi 】Short ss

□悪阻
1ページ/1ページ




新婚生活約、4ヶ月・・・






チチは妊娠3ヶ月半目と言うこともあってか
悪阻で苦しんでいた




そして、悟空は修業を休んで
チチの看病をしていた




「チチ?大丈夫か?」


悟空は椅子の背を前にして
座り込んでチチに話しかけた



チチは少し辛そうに悟空を見ると


「大丈夫だ・・・それより悟空さ?修行に出かけねぇのけ?」


「・・・おぅ・・・今日は修業は休みだ」


悟空は優しく笑いながら言った



「ごめんな?おらがこんなんだからだベ?」


チチは申し訳なさそうに言うと悟空は


「ちげぇぞ・・・今日は休むって決めてたんだ、たまには休憩しねぇと体に負担かかっからさ」



その言葉を聞くとチチはクスッと笑って


「ありがとう・・・」


と嬉しそうに優しく笑った





悟空は少し照れて頬を掻くと
チチはもう片方の悟空の手を握った


悟空は少し笑うとチチの手を握り返した





だが、その直後にチチは口元を押さえて
ベッドを出ると2階にある洗面台へと駆け込んだ



悟空はどうしたのか考えると
思いついたのか、すぐにチチの後を追った



するとチチは洗面台に伏せて
苦しそうにしていた




悟空はチチの背中を擦りながら


「チチ・・・?」



そう言うとチチは悟空に振り返って


「大丈夫だ・・・ただ少し吐き気しただけだから」


チチは洗面台から離れてたどたどしい足取りで
歩き始めたが、悟空はチチを抱きかかえた



チチは上気した頬をさらに赤くして


「大丈夫だ!悟空さ!下ろしてけろ」


「平気じゃねぇんなら言えばいいだろ?そんなにオラが頼りねぇか?」



悟空はチチの顔を覗きながら言うと


「違うだ!おらはただ心配かけたくないだけだべ・・・」


とチチは悟空と目を合わせずに言った



だが、悟空は嬉しそうに微笑み
チチの額にキスを落とすと


「チチ・・・部屋で休んでろよ」


「・・・ダメだ!少しは家事やんねぇと家がめちゃくちゃになっちまうだ」



チチは少し声を上げながら言ったが
悟空はしっかりとチチの目を捉えて


「一日やんなかったくれぇで無茶苦茶になんかなんねぇって・・・」


と苦笑いをした



「だども、悟空さの飯さつくんねぇといけねぇだ・・・だからやっぱり・・・」


「大丈夫だって・・・人の心配するより自分の体心配しろよ・・・オラは適当に食うからさ」


と悟空はチチの言葉を遮り優しく笑いながら言った



チチはその笑顔に負けて


「・・・分かっただよ・・・今日は大人しく休むだ」


と少し笑って言うと悟空も嬉しそうに笑って寝室に向かった



寝室のベッドにゆっくりとチチを下ろすと


「少し寝たほうがいいんじゃねぇか?」


と悟空は再び、椅子に座っていった



「んじゃ、悟空さの言うことも聞くからおらの言うことも聞いてくれるだか?」


「・・・ん・・・?・・・あぁ、何でも聞いてやっぞ」



チチはその言葉を確認すると少し笑って


「おらの隣に来ておらが眠るまで抱きしめてけろ」


「・・・な、何で・・・?」


「何でも言うこと聞いてくれるんだベ?」


悟空は少し迷ったが少しため息を吐き
チチの布団をめくって布団の中に入ってチチを抱きしめた



「これでいいんか?」


「・・・うん、気持ちいいだ」


チチは嬉しそうに微笑んで
悟空の背中に腕を回した



そして、チチは悟空に密着した


すると、チチは下腹部辺りに違和感を感じて
腕をそちらに伸ばすとすぐに手を引っ込めた




チチは顔を真っ赤にして


「悟空さのエッチ〜〜〜!!」


そう言って悟空を突き飛ばした


「・・・な、なんなんだよ・・・チチ?」


悟空は少し冷や汗をかいて
後ろに両手をついて座っていると


「悟空さ!見っともねぇだ!そんなにして」


チチは恥かしそうに言った



すると悟空は片手で頭を掻いて


「仕方ねぇだろ?オラだって男なんだぞ?それにあんなにくっつかれたら普通だろ・・・?」



悟空は恥ずかしげもなく言うと
チチは顔をさらに真っ赤にして


「なんてこと言うだ!そんな恥かしいこと普通に言うでねぇ!」


チチは悟空に背を向けて腕を組んだ



「それに最近、チチとヤれねぇし・・・オラにも限界があんだぞ?」


とチチの言葉を無視して悟空は続けていった



チチは悟空の言葉に少し振り返って


「ずっと・・・我慢してただか?」



と頬を上気させたまま、悟空に聞くと
悟空は少し照れて


「・・・ははっ・・・」


と少し笑って見せた



チチは少し申し訳なくなり


「ごめんな・・・もう少し経てば・・・その・・・出来るかんな・・・?」


と頬を赤くしていった



悟空はその言葉を聞くと目を輝かせ


「本当か!?もう少しなんだな?」


「・・・安定期に入ればな」



チチは照れくさそうに言うと
悟空は嬉しそうに笑って


「おし・・・オラ、もう少しなら我慢すっからな!」


と少しはしゃぎながら言うと
チチも小さく笑った



すると、チチは少し眠くなり、小さな伸びをすると


「チチ?キスならしてもかまわねぇんだよな?」



チチは眠い目を擦りながら


「・・・ぅ・・ぅん」


その返事を聞くと悟空は笑ってキスを落とした



チチは悟空に安心して
キスしている途中に眠りについた



「・・へへっ・・・寝ちまったんか」



悟空は少し苦笑いをして
チチの寝顔を見るともう一度キスをして椅子に座った




ふと、あることを思い出して
悟空は急いだように下の階へと落ちていった







それから2時間後・・・







チチは目を擦ってゆっくりと体を起こした


「あれ?悟空さは・・・?」


そう言ってチチは部屋を確認したが
悟空の姿は見当たらなかった



チチは少し悪阻が軽くなった体で
下の階へと降りた



リビングへの扉を開けると
そこには洗濯物を持った悟空がソファで眠っていた



ほとんどの洗濯物は畳まれており
食器は少し割れたものがあったが全て洗い終わっていた




悟空は皿を割ったときに破片が刺さったのか
指は切れた後が残っていた



チチは小さく笑うと


「無理しすぎなのは悟空さの方だべ・・・まったく、慣れない家事すんなんて・・・」


そういいながら悟空にタオルケットをかけた



そして、悟空に口付けると
後頭部を押さえつけられて深い口付けをされた


「・・・ん・・・悟・・・くぅさ・・・ん」


チチは悟空の胸を押し返すと
悟空はチチの唇を解放した



チチは真っ赤な顔で


「起きてただか?悟空さ・・・」



チチは悟空の両脇に手を置いて言うと
悟空は小さく笑って


「・・・ぉう・・・チチがタオルかけた前から起きたんだ・・・」


と少し眠そうに目を擦った



「・・・な、なら言ってくれればいいべ?」


「もう一睡しようとしてたんだ・・・けどチチがキスすっから起きちまった」



と照れながら笑うとチチも少し笑って


「ごめんな?起こしちまっただな・・・」


「そんなのいいんだ・・・それよりおめぇ大丈夫なんか?」


悟空はチチを膝に座らせて起き上がった



「うん・・・少し寝たらだいぶ楽になっただ」


「・・・そっか、良かったな」


そう言ってチチの黒髪の髪を梳いた



「悟空さ・・・ありがとな」


「・・・何が?」


「・・・なんでもねぇだ」


チチは嬉しそうに笑って悟空を抱きしめた







悟空はチチの嬉しそうな笑みを見て
悟空も笑ってチチを抱き締め返した




-----------------

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ