【 Goku × Chichi 】Short ss

□雨の日
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― サーーーーッ ―






パオズ山には雨が降り出した





チチは小さな窓から外を見ると


「やっぱり降り出しただか・・・洗濯物取りこまねぇといけねぇだな・・・」


そう言ってチチは皿洗いを中断すると
2階へと急いだ



すると、さっきよりも強さが増して降り出していた


「どうするべ・・・悟空さは平気なんだべか?」


そう思いながら窓を開けて
バルコニーに出ると洗濯物を全て取り外して部屋の中へと入れる作業をした



すると、キント雲独特の音が聞こえると
悟空がバルコニーに降り立った



「悟・・・悟空さ!?」


チチは持っていた洗濯物を落としてしまった



すると悟空も驚いたように


「チ・・・チチ!?」


とずぶ濡れになりながら二人は立ち止まって見合った



すると、最初に動いたのは悟空の方だった



「チチ〜!」


と悟空は甘えるようにチチに抱きついた



チチは少し戸惑ったものの


「悟空さ?どうして帰ってきただ?」


と抱きしめ返しながらいった



すると悟空は少し体を離して


「修業場に行く途中に雨降ってきちまってよ・・・だから引き換えしてきたんだ・・・」


と少し残念そうな声を出していった



チチは嬉しそうに微笑み


「じゃあ、今日は出かけねぇだな?」


「・・・あぁ、雨降っちまってるしな」


「本当だか!?」


「・・・お・・・おう」



悟空はチチの嬉しそうな笑みに少し押されながら答えると
チチは悟空に抱きつき


「おら、嬉しいだ!今日は一日中悟空さと入れるなんて!」


とギュッと服を握った



悟空は少し照れくさそうに頭を掻くと


「・・・ははっ・・・そんなに嬉しいんか?」


「あったりめぇだ!好きな人と一緒にいられるだけで幸せだべ!」


「・・・?」


悟空は少し首をかしげた






オラ、どうしちまったんだ?

胸んとこがチクチクすんぞ?


オラ、最近おかしいんだよな〜

チチに抱きしめられっとギュ〜ってなるし・・・


オラ、病気なんかなぁ?







そう考えているとチチが顔を上げて悟空を見ながら


「悟空さ?濡れちまったし、風呂さ入ってくると良いだよ」



そういわれると悟空は自分の考えを振り切り


「・・・お・・・おぅ・・・チチも濡れちまったし一緒に入ろうぜ!?」



と悟空が明るく言うとチチは真っ赤になりながら


「なっ・・・何言うだ、悟空さ!恥ずかしげもなく言う出ねぇ!!」


そう言って悟空から離れて、悟空に背を向けて腕を組んだ



「何でだ?オラと一緒に入るんが嫌なんか?」


そう言って悟空はチチを背中から抱きしめた



「そういうわけじゃねぇけど、恥ずかしいだ・・・」


チチは頬を赤くしながら、少し俯いた



悟空は益々?が浮かびながらも


「良いじゃねぇか?一緒に入ろうぜ?」


そう言ってチチの腕を引いて
バルコニーから部屋の中へと入った





それからチチは何とか場を切り上げて
悟空は一人で入ることになった








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