雪の水晶

□第三晶
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「ハァァァァアア!!!!」


神童の雄たけびと共に、化身が現れた


「キャプテンの…化身が…ッ!!」

「神童…」

「どうなってんだよ!!神童まで!!」

「こんな事は初めてだ…」



皆、化身が2体同時に現れた事に驚いていた。
それに加え、雪玻までも化身を出していたので、驚きは拡大した


<「なんと!!キャプテンの神童までもが化身を出現させたー!!!」>



実況の角馬は中々見られない光景に興奮しながら言った

しかし、久遠は相手ベンチに居る黒木を見た


黒木は興奮しているようで、両腕を高く上げた


「お…おお…!!!

化身の共鳴現象…!!!


ランスロットが、神童くんの心の奥に眠る資質を呼び覚ましたのです!!!!」



剣城はボールに足を乗せ、楽しそうに不敵に笑った


「面白ぇ…」


そして、両者はにらみ合った



「雷門を……守るのは…




この俺だァァァァァ!!!!!!

「ふっ…」

「うおおぉぉぉお!!!!」



神童はぼろぼろの体でふらふらしながらも、剣城に向かって歩き出す



「キャプテン!!!」


すると、神童の前に天馬が立ち塞がった
今のぼろぼろの神童を心配して、立ちふさがったのだろう


「どけ!!!」

「でも、キャプテン!!!」

「どけェ!!!!」



神童は腕で天馬を振り払い剣城に立ち向かう


剣城は一旦、身を解き、黒木を見て、指示を待った
すると、黒木はニヤリと笑った。

指示が分かったのか、剣城もニヤリと笑った


そして、再び神童を見据えた


「俺はキャプテンなんだ…ッ

サッカーを守らなくちゃいけないんだ!!!!」



神童は目に涙を溜め、キャプテンマークの赤い布を握り締めた


「キャプテン…」

「できるかな?

潰してやる…この俺がな!!!」


剣城は不敵に笑い、再び、化身を出現させた


「はぁぁぁぁぁああ!!!!」


剣城はボールを蹴った。そして、ランスロットは剣を構え、神童に向かう


「でああぁぁぁああ!!!!」


神童は剣城が蹴ったボールを片足で受け止めた。
神童の化身は下2本の腕の光の輪でランスロットの剣を受け止めた


「「「『!!!!』」」」



化身と化身のぶつかり合い…化身の間には火花が飛び散っていた

そして、化身と化身のぶつかりあいに皆、目を見開いた



バシィン!!!


神童がボールを高く蹴り上げた。
ボールを求め、剣城と神童がボールに向かう



「ハァァ!!!」

「でやあああ!!!!」



そして、両者の足がボールに触れると思ったその時!!


「そこまでです!!!!」


バアァン!!


ボールは神童が蹴った

黒木の止めの声が掛かったのだ








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