雪の水晶
□第一晶
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『さて…早めに行ってみようかな
サッカー部も見ておきたいし』
イタリアから日本に来て一日が経った
雪玻はある程度片付けをすませ、制服(男子の)を着て雷門中に向かっていた
今日は入学式なのだが、雪玻の母、六花は当然の如く来れない
だが、雪玻は得にその事は気にしてないが
まぁどちらかと言えば………
いきなり日本に行けと言われた方が気になっていた
『母さん、何でまた急にこういう事言い出すかな…ハァ』
雪玻は少々ため息をつきながらも雷門に向かっていた
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今、雪玻は雷門の校門前に来ていた
『ここが雷門中か……(今はどんなチームなのかな…)』
雪玻がサッカー部が使っているであろうグラウンドに足を進めると、二人の少年が立っていた
一人は茶髪でぼろぼろになっていたそして、もう一方は……
『!!?(きょう…すけ…!!?)』
雪玻の幼馴染の剣城 京介だった剣城の足元にはサッカーボールがあった
どうやら、茶髪の少年はボールで痛めつけられたようだった
「そろそろ飽きてきたな…終わりにするぜ」
剣城は右足の甲にボールを乗せ、少し宙に上げると垂直にボールに蹴った
「デス・ソード!!!」
剣城の必殺技が茶髪の少年の方に向かっていった
『(っ!!!まずい!!!)』
雪玻は自分の近くにあったボールを剣城が蹴ったボール目掛けて蹴った
『ハァア!!!』
パァァン!!!!!
雪玻が蹴ったボールはデス・ソードを打ち消した
「「「「!!?」」」」
剣城のボールが第三者によって弾かれた事に皆はただ呆然としていた
『ふぅ…危ないな』
「…誰だ、テメェ」
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