07/11の日記

14:41

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「うわ…見てよ、シャチ。星が綺麗だよ。」「まぁ、冬島の気候に入って空気が澄んでるからな。」
今夜は、シャチと##NAME1##が見張り役だった。白い息を吐き出しながら、空を見上げれば満天の星空が広がっていた。
##NAME1##が一つ一つ指差しながら言う。
「あれはオリオン座、あのWの形はカシオペア座かな…」「よく分かるな。俺にはさっぱりだ…」「そうなの?あ、でも旅人を導く星は知ってるでしょう?」「……?」「北極星だな。」「「ペンギン!」」2人しかいなかったはずのところに別の声が聞こえ、驚いて振り向くとペンギンが立っていた。その手には湯気が出ているマグカップが2つあった。「北極星は季節を問わず、またほぼ同じ位置で輝き続けているから旅人は北極星を頼りに方角を判断していたという。」「さすがペンギンだね。」「俺は航海士だからな。星を見て進路を確かめることもある。」「なるほど…」ペンギンからマグカップを受け取り、一口飲むと甘いココアの味が口いっぱいに広がる。隣でシャチも飲んでいて、彼のはコーヒーのようだ。ある程度飲み、冷えていた身体が少し温まったところでシャチが口を開いた。
「でもさぁ、星なんてどうでもいいよ。」「どうしてだ?」「だってさぁ、星がどう導こうが俺達は船長についていくだけだろ。」「…うん、そうだね。」私達を導くのは誰でもないあなた
星が優しく輝き続ける
天体観測をしよう

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