『逆転少女』
□少女、出会う
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「おい帝人っ何でそんなこというんだよっ…!」
少女に聞こえないように帝人と呼ばれた
平凡少年に耳打ちする正臣ことナンパ少年
「えっ…!僕何か変なこと言った?」
「しらばっくれんなよ《またナンパ?》って言っただろうがっ」
「えっだってそれ本当のことじゃん…」
「あのなぁこういうのは始めが肝心なんだよ《また》なんて言ったら引っかかるもんも引っかからないだろ」
「『最悪…』」
帝人の冷ややかな声と重なったのは少女の声
「お前らなぁ…って聞こえてた!?」
目を丸くさせている正臣
『聞こえてましたよ完璧』
「あはっあはははは…ごめん」
素直に頭を下げたナンパ少年
『あははははっいいですよ全然!』
貴重な体験ができましたと笑う名無しさん
その発言に少し戸惑う二人がいた
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