スマイル
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『…じぁアタシはこのへ』
「あら、その紙袋あそこのお店でしょ!?アタシもよくそこにいくのよvV」
『そうですか…』
「そのお店のデザイン可愛いわよね!!」
あ、このオカマさん?とは話があいそうかも。
でも、腰をくねくねしているのは嫌だな。小指だってたってるし。
『あはは、そう…ですね』
「う゛おぉい!!ルッスーリア!!こいつ引いてるぞぉ?」
「んまっ、ごめんなさいねぇ…」
『いえ、……えーと、それじゃあアタ』
「あのさ、家の近くまで送るよ」
「なっ!!10代目!?」
「ぶつかっちゃったお詫び。それに、荷物重たそうだしね」
『…あー、大丈夫ですよ』
「遠慮しなくてもいいよ?」
『いや、そーいう訳ではなく…』
ぶっちゃけた話、貴方達と一緒にいたくないんだよね。あはは、w
「ね?」
『……じゃあお言葉に甘えて』
え?何このお兄さんの笑顔!!めちゃくちゃ黒かったんですけど!!怖かったんですけど!!あぁ、怖くてOKしちゃったけど、何事もありませんよーに…
「そういえば君、名前は?」
でたー!!この質問。出ると思ってたんだよね、
『…秘密です。お好きに呼んで下さい』
「へぇ…“秘密さん”って言うんだぁ。変わった名前だねぇ…」
…もう、何でもいいや。ツッコムと名前言わなきゃいけなくなりそうだし。
━━━
「秘密さんさ、学生?歳、いくつ?」(綱)
『女に年齢聞いちゃダメですよ』
「兄弟とかいるの?」(雲)
『…まぁ、います』
「一人で買物してたんですか?」(骸)
『一人の方が自由に回れますので…』
黒光りした車(中が超広い)に乗った途端質問攻め。
何なんだ?一体。会話が無いよりはマシだけどさ
「秘密さん、隼人怖くなかったの?」(綱)
『…隼人?』
「さっきの銀髪の名前だよ」(雲)
『あぁ、あの人ですか。別に怖くはありませんよ、同じ人間ですからね』
「ふぅん」(雲)
『アタシからも質問いいですか?』
「えぇどうぞ」(骸)
『何の仕事してるんですか?』
「「「……」」」
…あり?アタシ変な事聞いたかな?ベンツ持ってるから有名な仕事でもしてるのかと思ってたんだけどなー
「…ただの会社経営者だよ」
『…なるほど』
?どうしたんだろ?なんか様子が変っていうか目つきが変わったっていうか…
「そういえば、家どこら辺?」
『…今頃聞くんですか。××駅で降ろしてもらえたら…と』
「××駅…?」
『はい…』
「………」
『どうしたんですか?』
「あ、いや、何でも無いよ」
『はぁ…』
━━━
『お兄さん方、送ってくれてありがとうございました!!』
「ううん、気をつけてね」
『はい(微笑)』
「「「…!」」」
『では…さようなら』
(クフフフフフ)
(何笑ってんの?キモいよ)
(クハッ!!酷いですね)
(××駅が妙にひっかかるんだよなぁ…)
(…あ!!あの子もしかして…!!)
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