スマイル


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うぅーん。どの携帯にしよっかなぁ?白もいいけど、このオレンジとピンクのも可愛いんだよなぁ…☆

ふぁー、まじ迷うわー…


『よし、決めた!!アタシこのオレンジのにする!!』

「兄ちゃんも同意見だ!!」

『え、それは嫌だな』

「な!?」

「………」(店員)


はい、今アタシは携帯ショップにきております☆何故かって言うと、表上では川に落っこどしただけど、実際は“帽子さんに携帯をあげた”から。あれってあげた。とは言わないかもしれないけどね。てか、むしろ投げた…のが合ってるかもしれない…かな?w


「えっと、こちらでよろしいですね?」

『はい』

「では少々お待ち下さい」


…、このお姉さん(店員)良い笑顔だ。裏がなくとても良い笑顔だ。そしてきっとベテランさんだな。あたふたしてないし手際良いし。担当者が彼女でほんとよかったよ、うん。
って、アタシはどこ見てんだよ!?なんで仕事面を見てるんだろう…?アタシはおばさんかっつーの。


「できました。どうぞ」

『おぉ!!ありがとうございます』


アタシ今携帯受け取り浮かれてます。自覚有りです←

そろそろ携帯変えたいとは思ってたんだよねぇ。
ほら、どうせ家電と兄貴のしか登録しないんだし(例外有り<ユア>)初期から買うのとか、別に嫌じゃないんだよね


「ありがとうございました。またのおこしを…」


携帯ショップをでたら、すぐに良い匂いが鼻をかすった。兄貴もアタシ同様かすったみたい。そっか、もうお昼か。
って思うと結構携帯ショップにいたんだなぁって思う。だってアタシ等が接客されたのは9時半頃だったもの。うん、3時間ぐらい軽くたってるね。

…店員さん、迷惑かけてすみませんでした!!と、土下座でもして謝りたいところだが、恥ずかしいし人に頭下げるの嫌いだから諦めとくよ←



「お腹すいたなぁ、」

『………』


ありー?なぁんかこの声どっかで聞いた事あったような気がするようなしないような…よし、今のは聞かなかった事にし


「あれ?もしかして…」


大丈夫。きっとアタシを見ていってる訳じゃ


「どうしたんです?10代…あ!!あいつは…!!」


やべえやべえ。ぜってぇアッチ気づいてるべなぁ。仕方ない。兄貴置いて逃げ


ガシッ


られませんでした。腕捕まれちゃ逃げられないよねこりゃあ。


「またあったね?しずくちゃん」

『!?…何で名前…あ』


携帯…か。あー、失敗したぜコノヤローが!!


「しずく〜…誰だてめぇ。俺のしずくに触るんじゃねぇ」
ギュッ


うん、兄貴。手をはらってくれたのは嬉しいよ?でも抱き着かなくても、…ま、今回は多めに見ますか。


「…あ、すみません。道を尋ねたくて」

「そうなのか?しずく?」

『…そうなんだ、刃』

「!!…で、何処にいきてぇんだ?」


アタシが兄貴の事を名前で呼ぶのは兄貴曰く“彼氏のふりしてりゃあ男は近ずかねぇだろ?”って事で。まぁつまり合図みたいなものだね。

「えっと□□ってところ何だけど」

「それならそこを〜〜で、右に曲がったところだ」

「そうですか、ありがとうございます」

『…行こう?刃』

「あ、ちょっとまって」






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