スマイル
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あれから5日ぐらいたった。あれ以来電車メンバーに会ってないのは嬉しい。このまま会わずにすんだら良いのに。
で、今日は最後のバイト中。兄貴が良いバイト探してくれたんだよね。しかも今日は給料日だし、ちょうどキリが良い。
「ナイトくぅんvV」
『何でしょう?ユアさん』
「店長に聞いたわぁ、明日休み何でしょう?」
…あの店長。ぜってぇ呪う。ハゲになる呪いかけてやる!!
『はい、…』
「じゃあデートしましょうね!!予約していたでしょ☆」
『…まぁ、』
「じゃあ夜電話するわねvV」
『、はい(苦笑』
……シカ電しようかなぁ?でもシカトしたらしたで、後々めんどくさそう。ユアさん俺のメアドはともかく電話番号まで知ってるからなぁ。電話番号は簡単に変えられないし。よし、かわいそうだけど、突き放すか。電話で。俺以外にチキンだし、面と向かっては言えないんだよね。
━━━
「ナイトー、今日も最後までいいー?」
『ざけんなよ、店長?』
「じゃなきゃ給料やんないもーん☆」
…こいつ、なんか兄貴にクソ似てる気がする。うざったいところがね。
『…チ、覚えてれよ?薄らハゲが!!』
「お、俺はハゲてねぇぇ!!」
━━━
「はい、お疲れ様。今月の給料ね」
『…今までお世話になりました(棒読み)』
「ん?なんだぁ?いきなり」
『俺、辞めるんで』
「…はぁ!?」
『じゃあな』
「ちょっ!!まっ!!」
店長がなんか後ろで叫んでるけど、無視。つか、店長。今夜中だよ?近所迷惑だってば…w
━━━
電車には俺一人。で、次の駅は〇〇駅。なぁんか、さ、このパターンってアレだね。電車メンバーが乗って来るパターンだね。現にホームにメンバーさんがたが電車まってるしね。はは、隣の車両に移動しようかな?…やっぱりやめた。なんか逃げるみたいだし。
「…久しぶり」
『…そーですね。できれば会いたくなかったよ』
「また男装してるんだ」
『貴方には関係ないだろ?』
「てめっ!!また10代目にそんな口の聞き方しやがって!!果たすぞ!?」
あぁ、もうさ…殴りてぇよ、まじで。10代目だか何だか知らないけど、俺は俺。って感じ。
『…何故隣に座る』
「んー?嫌?」
『……』
ニコニコと笑ってうざかったから睨んどいた。銀髪がなんか言ってるけどスルー
あぁ、早く××駅に着けよコノヤロー。
“プルルルル…”
『「「「…」」」』
シーンと静まった電車に俺の着信音だけ鳴り響く。…でちゃお。どうせユアさんだろうし。
ピッ
『はい、もしも』
【ナイトくぅ〜んvVやっと出たのね!!んっもぅ、電話しても出ないから寝ちゃったのかと思ったわぁ】
今ね、耳がキーンってなった。多分周りの皆さんに駄々もれ。ユアさん電話だと声がでかいから、何時も以上に耳が…(泣)
隣に座った沢田?さんも耳押さえてるし…プッ。いいきみだな←
『あはは、すみません。先程終わったんですよ』
【あらそうだったのぉ?お疲れ様☆】
『ありがとうございます』
電車メンバー達は黙って聞いてくれてる。てかガン見してる。まぁいんだけど。
【そうそう、ナイト君。明日何時からデートするぅ?】
「「「「デート!?」」」」
なんでそこに反応するんだよ。つか声合わせんなっつーの。普通にキモイ。
【ん?誰かいるの?】
『…いませんよ?』
そういい彼等を睨んだ。で、彼等は目を逸らした。
*