スマイル


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『ありがとねー、兄貴☆』

「可愛い妹の頼みだ!!兄ちゃん喜んで…」

『じゃ!!行ってくるね』

バタンッ

「………(泣」



━━━


『…おぉー!!』

この服可愛いー!!あ、このアクセサリーも可愛いvV
…と、一人(心の中で)叫んでるアタシ。かわいそうに、自分。(泣

まぁいっか。自由にまわれるし☆



ーー……


うん。買い過ぎた、かな?

『おもーい』


紙袋5つ。しかも大きいサイズのね。女の子が一人でもつ量じゃないね、こりゃ

まぁ自分好みのがたくさん買えたし、帰ろーっと。
もう夕方だしね。


ーードンッ!!

『うにゃっ!!』

踵を返し帰ろうと後ろを向いたら何かに、いや、誰かにぶつかった。だってぶつかった時相手さん「うわっ」ていってたもの。

彼(声からして男と判断)はアタシとぶつかってもちょっと後ろによろけただけだけど、アタシは尻餅をついた。……結構痛い。しかも荷物が…


「ごめん、…大丈夫?」


んー?手を出されてるって事は掴めって事だよね。いやぁ、紳士だねー…て、あ。この人電車にいた人じゃん!!

運なーぃなーアタシ。ドンマイアタシ。さて、去りますか、アタシ。


『………』

「…どうしたの?」

『え、あー、いや、えー…ありがとう、ございます』

よし、去ろう。


「しししっ、沢田綱吉だっせー」

「うるさいよ」


…あれー?なんかちゃっかり昨日の電車メンバーがいるんだけど。(話かけて来たザンザスって人と髭面はいないけどね)
アタシの目、そろそろ末期なのかねー。は、笑えねー

つか帰れる雰囲気じゃねー


「おい、てめぇ…10代目にぶつかって謝罪の1つもねぇのかよ!!」

『……あ』


そーいえば謝ってないや。やべぇ忘れてたー。


「まさかてめぇ、忘れてたとかじゃねぇだろうな!?」

『……ぶつかってすみませんでしたお兄さん』

「…ねぇ君さ、」

『はい?』

「どっかで会った?」


わぉ。…あらあらこのお兄さん勘?がいいねー。でも知らんぷりしないとね…いろいろめんどうになるし?


『ナンパですかぃ?お兄さん。…残念ながらアタシ彼氏いるんで』

「いや、そーいう意味じゃな」

「10代目がてめぇみたいなチンチクリン女にナンパかんかするわきゃねぇだろうが!!」

「うわー、最低ですねー」

「ケッ、俺は本当の事を言っただけだ」


…何この銀髪!!まじむかつく!!髪毟りてぇよ、コノヤローが!!


『………』

「何見てんだよ!?」

『……フッ、…別に何でもありませんけど何か?』

「…てめぇ」

『てか貴方見たいな野郎を見るわけないじゃないですか、』

「あ゛?どういう意味だ」

『そのまんまの意味ですよ、貴方見たいな野郎は見たくもない』

「っ、てめぇ…!!」

「隼人、落ち着いて」

「しかし、10代目!!」

「落ち着いて。…ね?」

「はい…」


あははー、ちょっと言い過ぎたかな?ま、やられたら倍返してのがアタシのモットーだし、いっか。てかそう考えると、全然倍じゃないしね。


「俺も、ぶつかっちゃってごめんね?」

『…いや、別に』

「クフフ、さぁこれをどうぞ」

『あ、どうも…』


オッドアイの人が紙袋を拾ってくれた。優しいなぁ…




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