会長はメイド様!
□秘密の生徒会室
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星華高校生徒会長の鮎沢美咲は鬼会長として男子達から恐れられていた。しかしもうそれは過去の事。最近では美咲が鬼会長と言われる事も少なくなった。
【会長ってさ、笑うとちょっと可愛くねぇ?】
【あ?お前会長の笑った顔見た事あんのか?】
【間近ではねぇけどでも絶対可愛いって】
【まあな…ちょっと見てみたいかも】
通り掛かった男子達の話し声を聞いた。碓氷は飲んでいた紙パックのストローを噛む。
【はあ……】
放課後生徒会室にやってきた碓氷。そこでは美咲が熱心に生徒会の仕事をしていた。
【碓氷…何度言えばわかるんだ用もないのに生徒会室に入り浸るな!】
【用はあるよ。美咲ちゃんの見張り〜】
【はあ?何で私がお前に見張られなきゃならないんだ!】
【え〜わかんないの?美咲ちゃん】
【何がだよ】
美咲は資料に目を通しながら碓氷を無視しようと作業に取り組む。
【会長、この書類できたんで僕提出しに行ってきますね】
【おう、幸村も他の奴ももう帰っていいぞ。今日はやる事があまりないからな】
【はい、それじゃお疲れ様です】
他の役員達もさっさと帰ってしまった。美咲は碓氷と二人きりになり作業を続ける。
【美咲ちゃん…そんなに俺と二人きりになりたかったの?】
【はあ!?何勝手に妄想してんだアホ碓氷】
美咲は呆れたように言い資料に目を通す。そんな美咲がつまらなく碓氷は美咲にもたれ掛かる。
【お、おい碓氷!重い】
【ねぇ構ってよ…会長V】
【仕事ができないじゃないか離れろよ】
【ヤーダ】
書類は明日でも間に合う物だったので美咲は仕方なく作業を諦めた。碓氷は作業を中断した美咲に抱き着く。
【ちょっう碓氷!何して離せ!】
【ヤダって言ったじゃん。美咲ちゃんは無防備だから俺心配になっちゃう…だから二人きりの時くらい…ね?】
【ねってお前…くっつき過ぎだろ離せよ】
碓氷はギュッと美咲を抱きしめた。昼間聞いた男子達の話を思い出し、抱きしめる腕に力が入る。
【碓氷いい加減離せよ…ここを何処だと思って…】
【鮎沢…】
碓氷は美咲の言葉を自分の唇で奪った。最初は触れるだけの口付けだったが徐々に我慢できず深いものにしていく。
【んっ…んん…】
【鮎沢…好きだよ】
【…こんなとこで…何を…】
赤い顔をして目をうるわせている美咲を見つめ碓氷はクスッと笑い再び口付ける。
【鮎沢は俺だけを見て…俺の事だけ考えて】
【碓氷……】
碓氷は美咲のリボンをプチンと外した。そしてブラウスのボタンに手をかける。
【ちょっ!?ま、待て碓氷!こんな所で…】
【ここじゃなきゃいいの?】
【違っそんな事じゃないやめろ!】
必死に抵抗するがうまく力が入らず第三ボタンまで外された。キャミソールの下から素肌が覗く。
【嫌ならちゃんと抵抗して?あ、でも今の美咲ちゃんじゃ無理か…さっきのキスで力入らないんでしょ?】
【アホ碓氷…卑怯だぞ……】
そして美咲はオオカミさんに食べられてしまいました