会長はメイド様!

□校内模試対決!
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星華高校校内模試の結果が張り出され学年首位の名前がずらりと並んでいた。そんな中、美咲はどよーんとしていた。

(な、何で…今回は勝てると思ったのに)
美咲は2位で1位は一問差で碓氷だった。

【美咲凄いね!一問間違えなきゃ満点だよ】
【さすが美咲さんですね】

さくらと静子は美咲に感心していたが美咲は暗い雰囲気だった。

(まずい…こんな盛大に張り出されたら隠す事もできない…)

実は美咲は先週、碓氷とある賭をしていた。

『じゃあ校内模試で勝った方が負けた方に命令できるって事でね

『…本当にやるのか?そんな賭を

『何?もしかして美咲ちゃん勝つ自信ないの?負けるのが怖いから逃げてるんだ〜』

碓氷はわざと挑発するような言い方で美咲に言った。すると美咲も勝負事には負けられないと意地を張る。

『上等だ!その賭乗ってやる!今回は私も自信あるからな!覚悟しろよ碓氷!』

ニヤリと碓氷が笑うのに気付かず美咲はまんまと碓氷の策略に嵌められてしまった。

(もうこうなったら…碓氷に捕まる前に逃げるしかない!碓氷の奴何言い出すかわからないからな…

美咲はそーっと抜け出し碓氷に会わないように努めた。

(とにかく休み時間はできるだけさくら達といよう…放課後は生徒会の仕事があるがバイトは今日は入ってないし

しかしそれが1番危険だ。碓氷は放課後必ず生徒会室に来るはず、そこからどう逃げるか。
【会長〜】

放課後、やはり碓氷は生徒会室にやってきた。昼間は美咲に避けられ一度も会えなかったので少し不機嫌のようだ。

【はあ…用もないのに生徒会室に入り浸るな!だいたいお前部外者だろ!

【やだな〜会長、部外者だなんて今更…今日ずっと会長に逃げられて俺寂しいんだけど】
【!…】

避けている事に気付かれていた。美咲は慌てて顔を反らし、生徒会の仕事に専念する。

【逃げてなんか…私は忙しいんだ!用がないなら帰れよ

【帰らないよ。鮎沢が終わるまで、帰らない】
何か企んでいるような笑みを浮かべ碓氷は美咲の座っている机に腰掛ける。

【わかってるよね?あの約束…負けたから逃げてたんでしょ?】

【っそれは…

耳元で囁き美咲は顔を真っ赤にさせた。

【残念だけど逃がさないよ?今日バイトもないみたいだし、これ終わったら俺の部屋ね】
ニコッと笑みを浮かべる碓氷。しかしその笑みの裏には恐ろしい欲望が渦巻く。

【ちょっちょっと待て碓氷…確かに今日バイトはないがその…お前の部屋っていうのは…
ダラダラと冷汗が流れ美咲は碓氷から後ずさる。
【何?…俺の部屋まで待てない?なら幸村達が帰った後ここでやってもいいよ?】

じりじりと美咲に詰め寄り美咲は更に顔を赤くする。
【ば、バカな事言うな!アホ碓氷!いい加減離れろよ

他の役員達には気付かれていないようだが机の陰で碓氷は美咲を追い詰める。

【俺から逃げられるなんて思わない事だね。賭の命令とお仕置きが待ってるから早く仕事終わらせてね】

この変態宇宙人!…お仕置きって何だよ
【えー美咲ちゃんが今日ずっと俺を避けてたお仕置きに決まってんじゃん。逃がさないからね…】

碓氷はそのまま上機嫌で美咲をお持ち帰りしました。

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