会長はメイド様!

□ハロウィンDay
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今日はメイド・ラテのハロウィンDay。美咲達は魔女やお化けの姿で店内は盛り上がっていた。
【お、お帰りなさいませご主人様

【ただいま、美咲ちゃん】

碓氷もやってきた。しかし今日はまた臨時バイトを頼まれ、すぐにスタッフルームへ。

【あ、碓氷君今日もよろしくね?厨房スタッフだけど碓氷君も衣装着てみる?】

【…じゃあせっかくですので】

ハロウィンだという事で碓氷も吸血鬼の姿に変装した。妙に似合うのが怖い。

【美咲ちゃんはその格好…お姫様みたいだね】
【店長がどうしてもって言うから…

美咲は白いレースの付いたドレス姿でまるでお姫様のようだ。しかも肩から鎖骨にかけてラインがよくわかる。

【ちょっと露出し過ぎだと言ったんだがハロウィンだしな恥ずかしいが…】

【…まあ仕事だから仕方ないけど】

【ん?】

碓氷も休憩時間に入り美咲と二人で休憩室にいた。碓氷は美咲をじっと見つめる。

【なっ何だよ?

【なんかヤダなあと思って。こんなに可愛い美咲ちゃんを皆の前で見せるの】

【!?この変態宇宙人!何訳のわかんない事言ってんだよ

美咲は顔を真っ赤にして言った。その顔に碓氷は参ったと顔を押さえる。

【はあ〜やっぱり狡いよ、鮎沢…】

【は?私の何が狡いんだよ?】

【…本当勘弁してよね】

愛おしむような優しい顔をしていたかと思うと今度は何やら考え何か思い付いたようにニヤリと笑う碓氷。

【なっ何だよ…何ニヤニヤしてんだよ
【美咲ちゃん、今日美咲ちゃんはお姫様でしょ?】
【あ、ああ…この格好からはそうにしか見えないか

美咲は少し照れたように自分の格好を見直した。
【クスッ…じゃあ俺は何かわかる?】

【ん?何って吸血鬼だろ?】

【そう、美咲ちゃんがお姫様で俺が吸血鬼…実際こんな状況になったらさ…】

碓氷は美咲の腕を掴み引き寄せる。

【!?】

【可愛いお姫様の血を吸血鬼は見逃すはずないよね…?】

【なっ何言ってんだよ!?離せ!

【この肩から鎖骨まで見える格好…凄くそそるんだけど】

碓氷は美咲の肩に顔を埋めた。美咲は恥ずかしくて真っ赤になりドキドキが止まらない。
【こんな…っとこで…何考えてんだ変態宇宙人…】

【さあ…吸血鬼だから美咲ちゃんの首筋に噛み付きたいって思ってるんじゃない?】

抵抗する美咲を押さえ込み碓氷は美咲の首筋に唇を這わせた。

【!?ちょっ…

【大丈夫、跡は付けないから。まだ仕事あるしね。でも……】

碓氷の手がドレスの裾から入ってきた。

【仕事終わったら俺の家来て続きしようね】
【!?この変態宇宙人!

美咲は慌てて碓氷から離れて警戒体制をとる。しかし碓氷はクスッと笑い壁に手を付いて美咲の耳元で囁いた。

【逃がさないからね、鮎沢……】

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